「サロンのパン・クリトリス仮説」

 AとかGとかUとか、いろいろ名前がついていてややこしい性感スポットですが、クリトリスの体の中の構造を中心に整理すると、なんとなくすっきりと分かったような気にもなるのも事実。体の表面近くの性感スポットを整理してみましょう。

 

 

 

前回の「菱形を貫く3本のチューブ」ではクリトリスの腰の中での位置を説明しました。

もう一度復習しますと、「鳥は菱形の庭に降りる・・」にありますように、クリトリスの本体は9センチ近くの大きな器官で、われわれが普段クリトリスと言っているのは、その「頭」の部分が、ひょこっと体の中から外に顔を出している部分なのです。

では、その本体は、体の中で、他の部分とどういう位置関係にあるかというと、上の図にイラストで示しているように、尿道とヴァギナのチューブの出口付近の上に、ちょこんと腰をかけているような感じで存在しています。図で、青のチューブが尿道で、ピンク色のチューブはヴァギナです。一番下のブラウンのチューブは直腸というわけです。

A, T, G, C・・といろいろあります」のコラムを思い出して下さい。いくつかの重要な性感スポットを紹介しました。

この中で、「Gスポット」「Uスポット」「PSスポット」はいずれも体表近くの浅い所で、クリトリスの近くにあることになります。

Gスポット」は青色の尿道とピンク色の膣の間に存在する「尿道海綿体」がその実体だと思われます。「Uスポット」は、「スキーン!」で紹介したスキーン腺の開口部のあたりです。スキーン腺そのものなのか、あるいは近くに存在するクリトリスの「バルブ」なのか、よく分かりません。

PSスポット」はピンク色の膣とブラウンの直腸、ようするにアナルの間にある「会陰海綿体」の部分に相当すると思われます。ようするに、「尿道海綿体」「スキーン腺」「会陰海綿体」のところに伸びている感覚神経が快感を伝えていると考えればよいです。

菱形を貫く3本のチューブ」でも少し述べましたように、「会陰海綿体」を「広義のクリトリス」として考えている人達もいるようです。確かに、クリトリスも「海綿体組織」で満たされており、「会陰海綿体」も海綿体組織ですので、位置的に近いこれらをひとつのシステムにくくるのもよいような気がしますよね。

ならば、尿道と膣の間に存在する「尿道海綿体」も仲間にしてはだめなんでしょうか?こちらも「海綿体」、すなわち血液が満たされることにより固くなったり大きくなったりする組織(オチンチンが代表例)なので、「菱形」の体表部分は全て「海綿体」が鍵を握る「広義のクリトリス」の監視下にあると考えるとすっきりするような気がします。どうです?そう思いません?広義のクリトリスをさらに拡大解釈した「サロンのパン・クリトリス仮説」です。

 

すると残る性感スポットで留意すべきものが「Aスポット」と「奥裏Gスポット」です。

Aスポット」は、SM美容では「ヴァニラスポット」と勝手に命名しており、ヴァニラマッサージ美容術でとくに重視している性感スポットです。「AFEゾーン」「エピセンター」「ディープ・スポット」「第2Gスポット」との別名もあり、たくさんの方が、この場所の重要性を指摘しています。場所は、膣の一番奥の上側。ちょうど、子宮口が指に触れる、その上の少しへこんだ場所です。解剖学的には「前部円蓋部」に相当し、医学的にもいろいろ重要な場所だそうです。

 

奥裏Gスポット」はAスポット」の180度下側。「PSスポット」をずっと奥に進んだ突き当たりです。解剖学的には「後部円蓋部」に相当します。「円蓋(えんがい)」って難しい漢字ですが、「ドーム」という意味です。すなわち、ヴァギナの奥底に、子宮口が少しヴァギナに向かって突出しているのですが、この出ている部分の形が「ドーム」に見えるというわけです。で、「前部円蓋部」「後部円蓋部」は、その突き出した部分とヴァギナに挟まれた溝の部分なのです。

よくわかんないですよね。

断面図を見ると分かるかもです。

上の2つの図では、どちらも左がオマンコ側、右がアナル側です。

右の図で赤色になっているのがヴァギナと子宮で、その左の袋が膀胱、右の管が直腸です。

左の図に緑色の矢印が2つ、ついていますよね。その左側が「前部円蓋部」でヴァニラスポット」です。右側が「後部円蓋部」で奥裏Gスポット」です。医学的には、この部分、腹腔(いわゆるお腹の袋)が狭い空間で、「子宮と膀胱」「子宮と直腸」のすき間に入り込んで来ているところで、いろいろ重要なとこだそうです。

 Gスポット「UスポットPSスポット」が、広義のクリトリスを核として体の浅い表面で形成されている性感スポットだとすると、このヴァニラスポット」(「Aスポット」)奥裏Gスポット」は、随分と体の奥深いところに位置して、クリトリスとも関係していないようですよね。

どうしてここが大切な性感スポットになるのでしょうか?

ちょっと長くなったので、それは次のコラムで考えてみることにしましょう。

いろいろな名前が出てきてこんがらがりますが、過去のコラムも読み返していただき、整理してくださればと思います。

 

クリトリスに関連した以下の記事もお読みください。

 

『ジスイズ・オルガズム美容術』