食べ物の味は舌で感じるわけですが、この味を感じる神経というのは「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「旨味」の5つを担当する味覚受容体で分業されています。それぞれの受容体に、味のもととなる物質が結合することで神経が発火し、味を感じるわけです。

でもですね、食事を楽しむ時って、舌だけに神経集中しておいしさを味わっていますか?

ではないですよね。

食べる前に、鼻で匂いを味わいますし、食べ物の温度も唇や口の中で感じます。

食べ物の色や形も目で味わいます、食べ物が入っている器も味に大きな影響をもたらします。

試しに、例えば日本茶を、いろいろな器に入れて、目を閉じて飲み比べて見るとよく分かります。

器の厚さ、重さ、表面のなめらかさなどが、同じお茶の味を大きく変えてしまうのを体験できるはずです。

 

また、食べ物の「食感」というのも、おいしさを演出する重要な要因ですよね。

食べ物を口に入れた時の、舌で感じる食べ物の「舌触り」。また、口の中全体で感じる食べ物の固さ。これらに加え、それを歯で噛む時の、歯ごたえ・・・これは歯から歯茎に伝わる圧力や、その加速度みたいなのを、かなりの解像度で感覚神経が感じ取るといった複雑な感覚処理の結果として感じているのでしょう(『タッチ』などをお読みください)。

 

 

さて、マンコでチンポを味わうのも同じようなもの。

マンコには恐らく味覚受容体に相当するものはないでしょうが(原始的なものはひょっとするとあるかもしれませんが)、チンポの匂いやチンポの形は臭覚や視覚を刺激し、マンコのチンポの味わいに一役果たします。

またなんといっても、マンコに入ってきたチンポの触感というものを、マンコの感覚神経が感じ取り、やはり複雑な感覚処理を通してチンポを味わうことができます。つまり、「舌触り」に相当する「マンコ触り」があるのです。

今回と次回に分けて、この「マンコ触り」に影響するチンポの材質について考えてみましょう。

チンポの材質といっても、生身のチンポは「固チン」か「フニャチン」ぐらいの差で面白くないので、「偽チンポ」、つまり振動子(バイブ)やディルドなどの材質についえ考えます(「考える」と言っても、材質が違うと「マンコ触り」が違うだろうと、男性のサロンさんは想像するしかできないので、主に偽チンポの材質の整理をするだけですが、ご容赦ください)。

 

 

「リアルドール」「リアルスキン」とかで、本物の皮膚にかなり近い合成樹脂を作ることができるようになっています。

まあ、これはこれで良いのですが、いくら本物に近づけても、本物には追いつけないでしょうし、それだったら、本物の方がよいや、ってこととになります。

イメージの世界で楽しむ遊びですので、 せっかくなら本物にはあり得ない「マンコ触り」を偽チンポで楽しむのも1つの手でしょう。

ベンダブル美容術』ってのがありますよね。

「こんな固いベンダブルグラスをオマンコに入れても、痛いだけじゃないのかな」と心配していたサロンさんですが、実際はそうではないのですね。

あの固くてゴツゴツしたベンダブルグラスは、生チンポとはまた別の楽しい世界をオマンコに提供するというこを勉強させていただきました。

実際、世の中、いろんな材質の偽チンポが売られていおり、必ずしもリアルチンポに近い材質のものだけが淘汰されて残っている訳ではないことも、「本物にはあり得ないマンコ触りを偽チンポで楽しむ」方が多いことを示していると思います。

 

 

「材質」ってのは、真面目に考えると結構難しいのです。

何が難しいって、「材質を表す言葉」ってのが、厳密に定義されていないので、ややこしいんです。

お店の人から

あ〜、このバイブはゴムでできていて、こっちのバイブはシリコン製です

って説明聞くと、なんとなく分かったような気になりますよね。

ゴム製ってのは、天然ゴムを模した何らかの合成樹脂の場合が多いです。あるいは、天然のゴムの可能性もあります。

シリコン製というのは、正確にはシリコーン製で、ケイ素(シリコン)原子を含んだ合成樹脂です。

組成を変えることでいろいろな性質を出すことができ、柔らかいゼリー状のものから、それなりに固いものまで作れます。天然ゴムに近い性質をもつシリコーンを「シリコンゴム」なんて言ったりもします。

柔らかいゼリー状の材質を「ゼリー製」と言ったりすることもあり、これはシリコーン以外の合成樹脂でもゼリー状の材質を作れます。

なので、「ゴム」「シリコン」「ゼリー」っと、それぞれ異なる土壌での言葉の使い方なのですが、これを一緒くたに使っているのが現状なので、真剣に考えると、頭がこんがらがってきます。

なので、真剣に考えずに、大ざっぱに分類していきましょう。

今回は「固系」の偽チンポです。

 

 

「固系」の偽チンポ

 太古のスケベさん達は、河原とかから、チンポに似た形をした石を見つけ出し、それを偽チンポにして遊んでいたのでしょうね。

いろいろ加工する技術が発達すると、リアルチンポに近い形の石チンポなどを作っていたようで、古代遺跡などから掘り出されたりもしているようです。

固系の材質としては「石」「金属」「セラミック」「ガラス」「木材」「硬組織」「硬質プラスチック」などでしょうか(石とセラミック、ガラスは重なる部分もありますが、細かいことはおいておきます)。

 

上は天然石を削って作った石のディルド。美しいですね。

 

セラミックというのは陶器です。

上は英国レディーがアフターヌーンティーの時間に近所の奥様と相互オナニーするときに使うものです。

日本でも江戸時代に張り型としていろんなディルドがたくさん作られましたが、陶器製のものも作られたようです。

 

「硬組織」ってのは、骨とか歯とかそういうもので、象牙や亀の甲羅(鼈甲)もその1つ。工芸品として凝った作品がたくさんあります。

上の写真は象牙を使った19世紀の偽チンポアンティークだそうです。

お高そうですね。

「高価」というと、「石」には「貴石」いわゆる「宝石」も含まれますので、いくらでも高いものが作れます。

また、「金属」も安価なステンレス製のみならず、これまたいくらでも高いものが作れます。

 

 

上は、米国のamazonで百数十万円で売っている24Kゴールドの偽チンポ。

秀吉が金の茶碗で茶の湯を楽しんだように、こういう貴金属や貴石でできた偽チンポは、「誰ももってないだろう」ということで、無二の「マンコ触り」を楽しめるのでしょうね。

まあしかし、百数十万円と言っても、amazonで売っているぐらいですから、アラブや中国の大富豪に取っては庶民仕様の偽チンポでしょうね。

 

いろいろな超高価偽チンポが歴代作られてきたと思いますが、そういのは全てオートクチュールで、記録にも残りにくいでしょう。

上の写真は、プラチナを土台にダイアモンド、サファイア、真珠などをふんだんに盛り込んだ、セレブ用の宝石ディルドの例です。

 

 

われわれ超庶民が楽しむ固系偽チンポは「ステンレス」「ガラス」「木製」「硬質プラスチック」といったところです。

スパイラル振動子ペルビス振動子は硬質プラスチックで作られてた固系の偽チンポです。

 

 

これらいずれも固いということは共通していますが、熱伝導度や表面の粗さ、重さなどから由来する、「マンコ触り」の違いが出てきます。

手で触っただけでも受ける感覚は全く違いますよね。

メタル偽チンポガラス偽チンポウッド偽チンポプラスチック偽チンポ等々、それぞれ全く異なる「マンコ触り」が味わえるはずですので、試して見て下さい。

今回は触れていませんが、もちろん、形や動きなどが、さらに多様な「マンコ触り」を生み出します。

 

残念ながら男性が経験できる偽マンコには、固系は存在しません。

大地と性交する部族がいるとか読んだことありますが、泥とか砂とかでしょうかね。石マンコなんかにチンポ突っ込んだら、亀頭から血が出そうで怖いです。

 

 

 

 

木製ディルドの作製風景。双頭ディルドでしょうか。

アルミ製のアナルプラグを自分で作っちゃおうという動画。大変そうです。

 

ラブタッチに関連した以下の記事もお読みください。

 

『ジスイズ・オルガズム美容術』