はじめサラサラ、なかネチャネチャ、最後は真っ白ねっとり、ってな〜んだ。
はい、正解。「おつゆ」ですね。「愛液」「オマンコ汁」「まん汁」「ラブジュース」「膣液」「膣分泌液」「婬津」「津液」「幽泉」などなど、いろんな呼び方がありあすね。「おつゆ」では、何か昔の女の人の名前みたいですから、今回のコラムでは「愛液」と呼びます。
で、この「愛液」なかなか、奥が深いんです。
やっぱり、「潮吹き」や「Gスポット」と同じように、まだまだ分かんないことがたくさんあるみたい。
「分かってないって、あれ潤滑油でしょ?十分に濡れてない時に挿入されたら痛いもの・・」
はい、そうです。男性もあんまり濡れていないオマンコにチンポ挿入する時、結構痛いのです。
なので、「マンコ」と「チンコ」がスムーズにお互いを刺激できるような潤滑油・・・といっても油ではないですけど・・としての働きがあるのは間違いないですね。
でも、そのためだけでもないんです。
口の中がいつも濡れているように、マンコの中もいつも濡れているんです。
口の中やマンコの中は、いわゆる皮膚で守られていないので、外敵、つまり細菌やカビの攻撃を受けやすいんです。その防御のために、抗菌ペプチドやいろいろな免疫活性をもった成分を、おつゆに含ませて、ジワジワと出しているんです。
なので、愛液の第一の役割は生体防御。
でも、例えば美味しい食べ物を目の前にすると、唾液がどっと出てきますよね。唾液には食べ物を分解する酵素が含まれているので、この場合は、食べるぞ〜、という体勢を整えるために、唾液がどっと出てくるのです。
愛液も同じ。エッチな雰囲気になってくると、チンポを受け入れるぞ〜、と愛液がどっと出てくるんです。
で、この愛液、オマンコのどこから湧き出してくるのでしょう?
これが意外と難しい質問。
唾液の場合でも、複雑なんですよ。
唾液腺という唾液を作る器官があるんですが、これが大型のものだけでも3種類。
小型のものはものすごくたくさんあるらしいし、歯茎からなんかも液が漏れ出ているんです。
これらいろんなところから湧き出てくる液体の混合物をひとまとめに唾液って呼んでいるんです。
愛液の場合はどうなんでしょう?
「スキーン!」のコラムで紹介した「スキーン腺」「バルトリン腺」なんてのが、結構大きくてしっかりとした器官。それぞれ左右に2個ありますので、合計4個の「愛液」産生装置がオマンコの中に仕込まれてます。その「出口」はおまんこの入り口付近に開口しているんです。
この図で大きなピンク色の丸がいわゆるチンポの入る穴。
その下にある2つの小さな丸が「バルトリン腺」。なので、オマンコの入り口にあります。
ピンク色の丸の上にある楕円がオシッコのでる穴。
その左右にある小さな丸が「スキーン腺」でしたね。こちらもオマンコの入り口にあります。
「あれ?私、愛液、オマンコの奥の方から出てくるような気がするのですが・・」
そう。そこがややこしいところ。
「愛液」って、結局おまんこのいろんなところから出ている、いろんな体液のミクスチャー。
エッチな気分になっていない時にも膣を湿らせているのは、バルトリン腺やスキーン腺から出る体液ではないです。
入り口付近に開口部があるので、そこから出た液が、オマンコの中に入ってってのも変ですものね。
それとは別に、膣の壁からも液が滲み出ているんですって。
膣の壁の中には毛細血管が走っているのですけど、興奮するとその毛細血管が膨らみ、血液の細胞以外の成分が漏れ出てくるんです。
これ「血漿」っていうらしいですが、それが、膣壁にある小さな無数の管構造を通って、膣の中にしみ出してくるのが、膣を濡らしている体液なのです。
毛細血管から漏れ出た血漿がリンパ管に戻るとリンパ液になるのですが、それがオマンコの中に出た感じなのですね。
なので、エッチな気分になって出てくる、最初の透明なネバネバ液体は、この膣の壁から出てくる液が主成分なのかもしれません。
実際には、膣の中にいる善玉細菌などが分泌する成分や、その他よく分かっていない体液なども混じった複雑な成分なのでしょうね。
なんぜ、女性によって、ネバネバ度や、色や匂いが全然違いますものね。
で、もっとわかんないのが、興奮度が増してきて出てくるいわゆる「本気汁」。
白い精液みたいな体液なんです。
これも女性によって、出ない人もいますし、シェービングクリームのような本気汁出す人もいれば、コンデンスミルクみたいな濃厚な液を出す人もいて、まさに十人十色。
この「本気汁」正体、何なんでしょうね。
調べる範囲では「バルトリン腺」から出てくる「バルトリン腺液」が「本気汁」といことになるのですが、本当なのかな。
そもそもなんで、あんな入り口付近に、潤滑のための液の出口があるんだろう?亀頭が小陰唇を分け入る最初のステップのみの潤滑のためにあるのでしょうかね?
マンコとチンコの潤滑のためだけに、「バルトリン腺」が進化したというのも、なんか腑に落ちないです。まだ分かっていない生物機能があるのかもですね。
あとややこしくしてるのが、子宮からもいわゆる「おりもの」と呼ばれる液体が膣の中に流れ出ているのです。
こちらは月経周期に密接にリンクして、いろいろな性状の体液が出てくるのですが、その中には見た目「本気汁」もそっくりな体液も含まれています。
なので、ひょっとすると、この「おりもの」=子宮頸管粘液=Vaginal dischargeの一部も、「本気汁」になっているのかもしれません。
まあ、よくわかんないのではありますが、とにかく、オマンコからいろんな液体が出てくると、それを見た男性の方はメチャクチャ興奮しますね。
女性が男性の射精シーンを観て興奮するような感じ。
なので、みなさんも恥ずかしがらずに、たくさん「おつゆ」を出しましょうね。
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『ジスイズ・オルガズム美容術』