KIKIさんの場合(27才・会社経営・独身)
「メスマーって怪しい名前。催眠誘導の美容術とのことです。益々怪しい(笑)」
日本帰国前のSALON DE SMチェックは、
いつも私のチェックリストに入っています。
実は、いつもより少し太ってしまっていたので、
お会いするのは恥ずかしい気持ちもありながらも、
いつも通り好奇心には抗えず、
サロンさんにメールしました。
確か初めてモニターに応募したのが3~4年前で、
彼との3P(彼は見ているだけ)と、
私、すっかり常連さんです。
今回は、ニューアイテム
綺麗なガラスのおもちゃベンタブルグラスと
メスマー美容のモニター。
メスマーって怪しい名前。
催眠誘導の美容術とのことです。益々怪しい(笑)
撮っていただたいた写真と動画を見て、
その日を思い出しながら感想を書いています。
その日は、駅で待ち合わせをして
そこからホテルに移動。
かなりの大雨で、
雨がザーザー降る中タクシーでホテルまで向かいました。
「ここは鴨居があってね」とサロンさんのお話を聞きながら
二人でお部屋に入ると、
なぜかお部屋の入り口でポカンとしているサロンさん。
内装が変わって、前にあった鴨居は無くなってしまっていたみたいでした。
鴨居はなかったのですが、
ベットの周りに木製の檻、
その傍には同じく木製でX字のちょっと怖いようなワクワクするような磔。
お風呂も檜風呂のようになっていて和風な雰囲気で、
モダンな赤と黒のインテリアがとてもマッチしているお部屋。
あと、和風ホテルの嬉しいところは浴衣があること。
縄にはバスローブよりも浴衣が似合うし、それにバスローブよりキュンとします。
まずは、畳になっている座敷スペースで暖かいお茶を頂いてお話を。
サロンさんは聞き上手なので、彼とのこと、仕事のことも含めて色々ご報告をしました。
お話もひと段落したところで、
じゃあと促されて服のままベットに腰掛けます。
そこからキュッと両手首を体の前で縛られて
徐々に上に引き上げられます。
ゆっくりとストッキングを下ろされて、
閉じた両足の周りを縄が這っていきます。
サロンさんの細くて柔らかい縄は、
身体に触れただけで息が苦しくなるような切ない気持ちになります。
そのまま手足の縄を束ねて檻の上の柱に引っ掛けられると、
丸焼きにされちゃう豚さんのような格好に。
豚さんポーズだと天井から当たるライトが少し眩しく、
それも何だか恥ずかしかったです。
その日はワンピースを着て行ったので、
ワンピース一枚と下着が床に落ちると、
もう身体を隠してくれるものはなく、
一糸纏わぬ姿で首にかけられた縄を引かれながらお風呂場へ。
少し現実に戻って湯船でリラックスタイム。
お風呂から上がり、
身体を拭いて浴衣の帯を締め始めると、
なんだかまたドキドキしてきて上手く帯が結べず、
着替えに時間がかかってしまいました。
お部屋にもどると
「真ん中に座って」と静かに言われて、
ベットの上のサロンさんの前に、
ちょこんと座ります。
ギュッと力のこもったハグが始まりの合図。
両手を後ろに回されて、
身体はどんどん動かなく、
視界はぼんやりと、
気持ちいい世界に落ちていきます。
大きな手術をしたことはないけれど、
麻酔が効いてくるのはこんな感じなのかなと考えながら、
そのままぼーっと身を任せていると
浴衣がはだけた胸に刺激を感じました。
乳首には縄よりも細いタコ糸が。
糸の両端はそれぞれ両乳首に、
その両乳首を縛っている細い糸を
「咥えて」
と言われるままに口にします。
自分で引っ張るなんて無理…と俯いていると、
サロンさんは私の髪を束ねて、
縄でぐるぐる巻きにし、
ベットの上の柱に固定。
頭が自然と持ち上げられる形になり、
両乳首に繋がった糸は自動的にピンと張った状態に。
自分ではもうどうにも動かせません。
後日、この時の写真を見せてもらったのですが、
サロンさんがとても綺麗に撮ってくださっていて、
今ではお気に入りの一枚です。
そこからは後から写真を見ても、
何だか少し嬉しそうで、
気持ち良さそうな顔をしているのですが、
記憶は朧げで、たしか、縛って、解いて、また縛って、
途中で磔にも固定されて、気持ちよくしてもらって。。
途中でこれだよと、
サロンさんが出してきたのは、
前に見た写真から想像していたよりも小ぶりな、
そして想像していたよりもずっしりとした重さがある綺麗なおもちゃ。
クリアガラスの本体の中に何本ものカラフルなラインが入っていて、
一見アート作品のようです。
美術館とかに置いてあったら、
エッチなおもちゃだとは思わないかも。
言われるがままに手にとって、
気持ちいい場所に当てがいます。
お腹の裏側にあたる部分がデコボコになっていて、
擦れる感じが気持ちよかったです。
大きさも丁度、扱いやすい感じ。
綺麗だし、わたしもひとつ欲しいな〜と思いました。
最後は今日のメインディッシュのメスマー美容。
催眠誘導は私も仕事柄勉強したことがあり、
基本理論みたいなものは知っているつもりでしたが、
面白いぐらいに良くかかりました(笑)
初めは手先の感覚や動きをコントロールする誘導から入り、
味覚、イメージと深まっていきます。
催眠誘導中の記憶も、
比較的残っている方だと思っていたのですが、
終わってからサロンさんのお話を聞くと、
実際、覚えていない部分もたくさんありました。
面白いですね。
全体的には、サロンさんが常にリラックス出来るように促してくれて、
隣にいるはずなのに、
声は遠くから耳に入ってくるような
ぼんやりと霞みがかった感じでした。
頭と身体は始終気持ち良くフワフワとした感じです。
あと、この感想を書いている途中に思い出したのは、
小さい頃帰宅途中の車の中で寝てしまって、
そのまま眠くて朦朧としている状態で、
お父さんがおんぶしてベットまで運んでくれたときのような、
暖かくて広い背中と、その背中がゆっくりと上下に動く感じに似ているなぁと。
メスマー美容の大半は
特にエッチな要素もなく、
ふわふわぼーっと身を任せ空想の世界を楽しんでいたのですが、
最後になって溜めていたエネルギーが爆発したように、
サロンさんの合図で、イキまくりの状態に!!
サロンさんの「はい!!」の一声で
抑えられていた波が一気に押し寄せるように、
快感が押し寄せて来たんです。
あそこには指一本入っていないのに、
繰り返し、繰り返し、止まらない。
身体の内側から快感の波が押し寄せてきて、
成す術もなく飲み込まれて、
少し波が引いたと思ったら、
また合図で大波がきて。
どれ位イッたのかも分からなかったのですが、
あとで一部撮っていただいた動画を見たら、
かなりスゴいことになっていました。
恥ずかしい。。
呼吸が落ち着くまで、
ベットでゆっくりさせてもらって、
催眠状態を解いてもらいます。
戻ってきたときは、
視界が開けて部屋が明るく感じ、
気分もスッキリ。
縄を解いもらった後と少し似ていました。
ここまで、十二分に濃厚な時間を過ごさせてもらったのですが、
シャワーを浴びた後に、
どうしても最後に縄が欲しくて、おねだり。
最後にもう一度、縄の感触を感じることが出来て幸せでした。
ありがとうございました。
サロンさんから
「縛り手は受け手が育てる」とは、しばしば耳にする縄世界の格言ですが、
良い受け手さんに巡り会えると、縛り手の腕がめきめきと上がるのはやはり事実なのです。
今回モニターをしていただいたKIKIさんは、4回目の登場。
最初にモニターを受けてくださったのが、4年前。
「術後の感想-63」がそれです。
Kikiさんは、Salon de SMのSM美容をお受けになる前は、1, 2度、お試し緊縛を縄会で経験したくらい。
緊縛に関しての経験はそれほど多くない、海外で勉強中の学生さんでした(緊縛以外のエッチな遊びは、すでになかなかの経験量でしたけどね)。
サロンさんは、いつも通りヘラヘラとやっていたのですが、終わってみると、受け手としてのKikiさんの力量についていけていなかった、情けないサロンさんが淋しく取り残されていました。
「これはまずいのではないか」
「緊縛の世界を甘く見すぎていたのではないか」
と、この体験を機に深く反省し、心を入れかえて、真摯にSM美容の研究に取り組むことを決心したサロンさんでした。
その後、それなりにSM美容の腕も磨き、あの時の雪辱を果たしたいとは思ってはいても、浅い力量を見透かされたKIKIさんとはもう出会うこともないだろうなと思っていました。
ところが、最初のモニターから2年経ったった頃に、なんとKikiさんから予想外のスパイラル美容術モニターへのお申し込み。
海外での大学生活も終わりに近づき、就職活動のために帰国されていた空き時間に、お申し込みしていただきました。
2年間の精進が身についているのかを知る試金石とばかり、緊張して臨んだのが「術後の感想-102」のスパイラルモニター。
サロンさんとしては、初回のような情けない結果には終わっていなかったのでは、と合格点を自分に出した内容でした。
サロンさんの縛り手としての成長は、Kikiさんと出会うことで大きな転機を迎えることができました。
これを機に、サロンさんの運命の流れも変わったのか、その後も次々と、Salon de SMで素晴らしい受け手さんと出会うことができるようになります。それに伴い、SM美容も次第に現在への安定した形へと深化してきました。
KIKIさんとは、その後も「術後の感想-121」で、パートナーの彼とご参加いただき、彼の見ている前での3PSM美容を楽しんでいただきました。
丁度、この3Pの頃だったでしょうか、Kikiさんがふと漏らした言葉・・
「サロンさんが目指している縄は、NLPと似てるところがあると思う」
「NLP?なにそれ?」とサロンさん。
「神経言語プログラミング?自己開発セミナーみたいなやつかな。フーン」
と、その時は、ピンときたような来なかったようなサロンさん。
お家に戻って調べて見ると、なるほどなるほど。
KIKIさんの言わんとすることがよーく分かります。なるほどね。
NLPのこととか、それがどうしてSM美容に関係しているかとかについては、おいおい『SM美容術入門』の「メスマー美容術」のシリーズで詳しく紹介させていただきます。
おおざっぱには、最近「SM美容術入門22-縄で創る臨場空間」「SM美容術入門24-縄で心をコネクト」に書いているように、縛り手と受け手が心の深いところで繫がり、独特の臨場感溢れるイメージ空間をいかに作っていくか、の視点でSMを考えるといった感じのことです。
それで、「メスマー美容術」のメスマーってのは、催眠療法の開祖とされる18世紀ドイツのお医者さん。
「催眠術なんてますます怪しくなるSalon de SM」って思われるかもしれませんが、NLPやコーチングなんか、すべて催眠研究をベースにしていますからね。
スポーツ、ビジネス、健康法・・いろんなところに催眠術のノウハウが使われているのです。
というわけで、今回はKikiさんに 「メスマー美容術」のモニターをお願いしました。そうそう、「お固いのがお好き?」で紹介した「ベンダブルグラス」のモニターもかねてです。どちらもKikiさんが最初のモニター体験者です。
4回目となるKikiさんのモニター。
最初お会いしたと時は、まだ元気で活発な学生って感じのお嬢さんでしたが、今回は、大人の落ち着きを感じさせる上品な美しさを醸し出されています。
既に大学も卒業され、海外で小さいながらも起業されて自分の会社を動かし始めてられているんです。風格がついてきましたね。
まずは、ボンデージ美容術でお手合わせ。縄遊びです。
最初にお会いした時から変わらず、すぐに深い縄の世界に入って下さるKikiさん。サロンさんも、足並みを揃えて深い世界に一緒に入っていきます。とても楽しく、縄の世界を2人で旅することができました。
ひととおり、縄でのコミニュケーションを楽しんだあとに、いよいよベンダブルグラスのモニター。
昨年の春に購入したのですが、ようやくKikiさんに始めて使っていただきます。
こんな固くて、ゴツゴツしたもので、オマンコ気持ち良くなるのかな、と若干の不安もあったのですが、でもやっぱり、女性のオマンコは凄いです。
固くてゴツゴツのベンダブルグラスで、いっぱい気持ち良くなっているKikiさん。
見てるだけでもキレイな作品なので、美術作品を使ったオナニー、ってことで不思議な感じを楽しめるようですよ。
で、ベンダブルグラスのモニターは、さっと流しておいて、今日のメインは「メスマー美容術」。
既に、最近の「術後の感想」を読まれてお気づきの人もあるかと思いますが、サロンさんはこのところ、モニターの終了後に、時間と体力に余裕があれば、モニターの女性に軽い催眠誘導をかけさせていただき、どんな感じかをお伺いしたりしています。
催眠状態ってのは、意識変成状態、あるいはトランス状態の1つの種類なのですが、「スト〜ン、と落ちる感覚」ってのが、とても気持ちいいんです。
縄酔い体質の受け手さんも、人によっては「スト〜ン」と落ちるのですけれども(Kikiさんなんかも)、この縄で誘導するトランス状態と、催眠状態とが、どう違って、どう同じなのか、とても興味あります。
でも、「メスマー美容術」は、まだまだ模索ステージ。
SM美容に取り込めるのかどうかも、今のところ分からないです。
もし取り込める(11番目のアイテムとなる)なら、どういう形で取り込めるのか、まだよく見えません。
催眠誘導に入った状態と、縄で深い世界に入った状態が、どう違って、どう共通しているのかを調べるのが、当面の「メスマー美容術」のモニターの目的とも言えます。
Kikiさんの場合、縄でも深いトランス状態に入ることができますし、また、催眠誘導の勉強をしたり、催眠状態になったこともあるということなので、両者の違いを伺うには、うってつけの受け手さんです。
サロンさん、若い頃少し催眠術をやっていましたので、催眠をかける方は慣れています。
催眠術って、「頭が単純でダマされやすい人だけがかかるんだろう」、つまり「お馬鹿さんしか、かかんない」なんて思ってる人がいるかもしれませんが、正反対です。
一般的には「集中力のある人」ほどかかりやすいです。つまり、かかる方が、心を集中できないと、催眠状態に入れません。
「集中力のある人」ってのは、お勉強ができたり、一芸に秀でている人が多いですので、そういう人の方が深くかかります。
もちろん「かかりたくない」という意志があれば、絶対にかかりません。お互いの了解がない限りは、何もおこりません。
Kikiさん、お勉強もできて、一芸に秀でていてるので集中力があるのは間違いありません。
催眠状態に興味もあり、しかもヨガをやってられるので、瞑想状態に入るコツを知っておられます。瞑想状態と催眠状態は異なる意識変成状態ですが、共通するところも多いです。
しかも、サロンさんとのお手合わせは4回目で、それなりの信頼関係が構築されていますので、条件はバッチリ揃っています。
ということで、「メスマー美容術」の最初のモニターさんとしては、最高の条件。実際、サロンさん、ほぼ何もしなくても、Kikiさん、簡単に深い催眠状態に入って下さいました。
催眠状態に入ると、いろいろな暗示を入れることができます(催眠状態ってのは、半分寝ているような状態です)。
まあ、よくテレビでやっている催眠ショーのような感じで、いろいろ不思議なことを経験してもらいながら、どんどんと催眠の臨場空間を深めて広げます。
十分に臨場空間が広まったら、次は、オーガズムを高める催眠をどんどん入れていくのですが、ご感想にも書いていただいたように、なかなか凄いんだワ〜。
ほんと、最後は、サロンさん触れてないし、Kikiさんもオマンコ触ってないのに、振動でガラスが割れるのでは、って感じの大声出しながら、逝きまくってくださっていました(笑)。
実は、催眠状態に入らなくても、他のトランス状態でも暗示は入ります(「術後の感想-132」なんか読んでいただけると、催眠状態を経ないで、暗示入っているのが分かります)。
「暗示」と聞くと、何か悪いことを企んでいるような印象を受けるかもしれませんが、「SM美容術入門22-縄で創る臨場空間」「SM美容術入門24-縄で心をコネクト」で書いているように、「深く」て「広い」臨場空間を形成するには、適度な暗示は非常に効果的です。スポーツ選手へのコーチングも、暗示を使いまくって潜在能力を開花させています。
「メスマー美容術」のモニターでの当面の知りたいことは、「臨場空間を広げる」ためには「催眠状態への誘導」は必ず必要なのか、そうではないのか?また、催眠暗示で広げられたイメージ空間に、どれくらいの臨場感があるのか?です。
もう少し分かりやすくいうと、催眠誘導状態で楽しんだ感覚が、催眠が解けた後に、すっかり消えてしまうなら、見てる方は面白いかもしれませんが、かけられてる方は、かけられたかいがありませんよね。
そこらへんの感覚について、Kikiさんは、感想にあるように、いろいろと詳細に教えてくださいました。Kikiさんの場合は、かなり臨場感が残る体験として、催眠暗示での遊びを楽しめたということでした。とても参考になります。
催眠の感覚の記憶も、個人差がすごくあると思いますので、引き続きいろいろな女性に「メスマー美容術」のモニターをお願いしていきたいと願っています。
Kikiさんって、天がサロンさんに遣わせたコーチャーなんでしょうかね(笑)。縄の世界を真剣に学ぶきっかけを与えてくれたのに続き、今回は、「心のつながり」としてのSMの奥深さを探求するきっかけを与えてくれました。まさに、「縛り手は受け手によって育てられる」のです。
術後の感想-148 < SESSION♥️ > 術後の感想-150