珠美麗さんの場合(32才・作家・独身)

そもそも、信頼関係を構築して行うことが基本のSMは、信頼関係を構築したくない私のような人間には向いていないようです

 

 

 

幼少時より性欲が強く、

小学生の頃から父母と川の字で同衾している中でも

指でオナニーしていました。

もちろん意味をわかってやっていましたので

罪悪感は半端無く、

大人になるまでかなり悩みました。

悩んだけどやめられない。

大人になってナンパされれば

ほぼ全ての男性(ときには女性にも)ついて行き、

セックスしまくるようになって、

ようやくオナニーに対する罪悪感は払拭されました。

どんな人ともセックスしてしまうことに関しては

今まで罪悪感等感じたことはありません。

完全に趣味です。

一度相手をした男性とは二度目はない、というのが好きです。

連絡先も交換しません。

酷い言い方ですが、

セックスの対象でしかない人と

食事に行ったりメールのやりとりをするのがとても苦痛なのです。

例えば釣り仲間とライブに行っても

釣りをしているときのようには楽しめない、というのに似た感じです。

但し、元々知り合いですごく上手な人とは

その後セフレ的な感じになってもらうことはあります。

 

趣味が高じてヘルスで働いたこともありますが、

「痛みに弱い」ため、続きませんでした。

男性を射精させるのは得意でしたのでなんとかなりましたが。

 

そして最近はナンパについていくのも面倒になり(酔っているとひっかけてしまいますが)、

もっぱら女性用性感マッサージを利用するようになりました。

マッサージが上手で本番まで利用できるところはほとんどありませんし、

そんなにテクニックが凄い、というところも

少ないので、結局欲求不満に陥りがちではありますが。

 

そして、こちらのサロンをネットでみつけ、応募させて頂いた次第です。

思ったよりもサクサクやりとりが進んでしまったので、

この後書かせて頂きます自分の性癖・苦手なものについて

この時点で詳細に申し上げられなかったことが痛恨の極みです。

(地方在住で長期出張中だったため、ご配慮いただいたようでした)

 

 

当日お会いしましたサロンさんは優しげな紳士で、

正直こういうマッサージをやられている方のイメージ通りでした。

ホテルに行く道中、奇声を上げているちょっと……、な男性がウロウロしていたため、

ああいう人に慣れているとはいえ、かなり恐怖心を感じました。

もしかしたらこの時点でテンションは完全に下がってしまったのかもしれません。

 

広くて綺麗なホテル(ここは私のお気に入りのホテルでもありました。今は違うところをよく利用しています。バリアンとか)に入室。

「緊張してない?」とお聞きになりましたが、

全く緊張していませんでした。

逆に言うとドキドキもしておらず、

いつも女性用性感マッサージ店を利用するときとは

やはりこの時点でも違っていたように思います。

大抵、パンツまでびしょびしょになっておりますので……。

道中出会った××の男性のせいだと思っていますが、

何故なのかわかりません。

初めてM的な女性用のサービスを利用するということで、

そういう意味では緊張していたのかもしれません。

 

しばらく自分の性癖・嗜好、もちろん雑談的なことをお話しました。

性癖的にはSに近いこと(男性を責めるのは割りと面白いと思い結構する・サロンでM男をいじめて遊んだこともある)、

但し、SとMは表裏一体ですし、本当に責めるのは好きじゃない(というか面倒)こと、

恋愛観としてM的な部分があること(自分自身が大嫌いですので、

好きな人とは絶対に性行為をしたくない。むしろ他人としているのを覗ければ充分)、

理想のセックスは片手間(例えば仕事中とか)に犯されること、

お互いをオナホ扱いし合うのが好きだというようなことがあり、

こういうマッサージも気持ちいいかもしれないし、

新たな世界の扉を開けるのではないかと思い、申し込ませていただいたこと等をお話しました。

あと、「痛いこと・苦しいこと」は大嫌いであり耐えられないこと。

「言葉責めは萎える」、ということもお話しました。

あと羞恥プレイも効かないこともお伝えしました。

七五三を暴れ倒して晴れ着を着るのを拒否うるくらいの、

とてつもない恥ずかしがり屋ですが、

こと性的な場面になると

場数を踏みすぎたのか、

相手に言葉責めして恥ずかしからせる方がいいのか(でも興奮はしません。可愛いとは思いますが)、

全く恥ずかしいと思うことがないので。

 

「難しい~」とサロンさんは苦笑しておられましたが、その通りだと思いますし、

やはり私は申し込むべきではなかったのです。

 

それと、他の女性用マッサージ店の利用経験を聞かれました。

最近何度か、無料のところを中心に利用しておりますので、

正直にお答えし、オススメのお店もお教えしました。

 

 

シャワーを浴びてローブ姿のまま縛られました。

縄の感触は想像以上に柔らかく、快感を得るということはありませんでしたが

苦痛でもなく、どちらかと言えば心地いい方に近かったです。

但し、浣腸液を入れる間の体勢は首が辛くてキツかったです。

 

エネマ美容術は他のサロンで受けたことがあったので大丈夫だと思っていました。

体勢は縛られている分今回の方が遥かにキツかったです。

浣腸液をこういう体勢で挿れられてるだけで気持ち良くなれる人がいるのかー、と感心しながら挿れられてましたが、

自分は全く気持ち良くはありませんでした。自分で浣腸液を挿れているのとさして変わらない感じ。

これは以前受けたサロンでも一緒でした。

 

そしてシェービングへ。

自己処理しているものの、毛深いので毛がからまり、ちょっと痛かったです。

今思えばこの時点でも「痛い」と言うべきだったかもしれませんが、

我慢できる範囲でしたので黙ってしまいました。

ただ大陰唇の辺りを剃られているのは気持ち良かったです。

少しだけ濡れてきたことも感じました。

 

昔の罪人のように引っ立てられ、トイレに移動しま した。

奴隷扱いは絶対に嫌ですが、罪人扱いは結構興奮するかも、と思ってました。

 

トイレで全て出し切るということを指示されたのですが、中々出ません。

ただお腹が痛いだけで出ない。

以前受けたときはここまでキツくなかったので、ものすごく辛かったです。

アナルが切れた感じもし、アナルマッサージはもう無理かもしれないと、この時点で感じました。

 

そしてシャワーで全て綺麗にしていただく段階になったのですが、サロンさんはシャワーをクリにあててきました。

このシャワーの温度がとても熱く感じ、もうびっくりしてしまいました。

ここを利用される方はこんな温度がお好きなのでしょうか?

私は江戸っ子で小さい時は風呂屋で超高温風呂に入れられておりましたので、ある程度大丈夫なはずなのですが、

とにかく熱かった。

但し、ここでも雰囲気を破壊するのが嫌で(そもそも作れていなかったのかもしれませんが)言えませんでした。

ですが別の全身シャワー?のような、もっと強いシャワーの場所に連れて行かれた時、もう怖くなってしまって熱すぎたと言いました。

サロンさんはMAXまで湯温を下げてくれたようなのですが、それでも熱くて断念。

お腹も痛くて辛くなってきましたし、どうテンションを上げたらいいのか、上げるポイントもあまり見つからず、

サロンさんにも申し訳ないしで気分はどんどん落ち込んできました。

 

ベッドに移動し、縛り方を変えてくれました。

ベッドに拘束されるような形で、手さばきの見事さに感嘆しました。

が、ここで自分的には決定的にダメなことが起こってしまいました。

事故なのか、わざとそうするものなのかはわかりません。

乳首を縄が擦ったのです。

自分的には激痛が走り、思わずセーフワードを言ってしまいました。

「これで痛いと言った人は初めて」だと仰ってましたし、

乳首が敏感すぎる(ノーブラで服が擦れるだけでも痛い)ことを

事前にお伝えすべきだったと痛感しました。

すっかり忘れていたこともありましたが、サイトを拝見していたときには「乳首も開発してもらえるかもー」と

のんきにとらえていたことも災いした かと思います。

洗濯バサミなんてありえないと思ってましたのに……。

 

拘束され、カーママッサージを施されました。

陰核クリームを塗って頂きましたが、これがまた私には染みる……。

ヒリヒリした感触しかありませんでした。

以前もっと怪しげな商品を使用したことがありますが、そっちの方がまだましだったかも(スースーするだけでしたが)

ローションでしたら気持ちよかったかもしれません。

 

そしてクリを剥かれてのマッサージ。

クリを剥かるのも刺激が強すぎて普段は剥くなと断るのですが、たまに上手にしてくれる方もいるので、

ここは我慢して開発を!!と耐えましたが、あまり気持ち良くは感じられま せんでした。

膣内(ヴァニラマッサージ?)も施されましたが、やっぱり気持ち良くない。

裏ポルチオ等の刺激でとてつもない絶頂を経験したことがありますが、その時と全然違う。

苦痛でもないけど、気持ち良くはない。

但し、その経験をさせてくれたサロンに再訪したときはもうイケなくなってしまってましたので、

私の身体も大分変わってきてしまったのかもしれません。

 

指技に関しては、全て私には力加減が強すぎました。

シェービングしていただいたせいで余計敏感になってしまったせいもあるかもしれません。

お話したオススメの某サロンではオイルマッサージが主でしたが、陰部に関しては直接触らず、

大陰唇周辺を マッサージする形で絶頂へと導いてくれましたので、直接的な刺激がそもそも自分には

強すぎるのかもしれません。

これも先にお伝えすべきだったのかもしれませんが、普段のオナニーではローターや電マはパンツもしくはタオルの上から

最弱であてるのが好みですので、やはり……。

 

逆にフェザータッチで身体を撫でられたのは、くすぐったくてダメでした。

膝や足裏のような場所は心地良かったものの、脇腹は全然ダメでした。

これもお相手によっては気持ち良く感じることも少ないながらあるので、NG項目としてお伝えしませんでしたが。

こちらもローションやオイルまみれだと気持ちいいことが多いので、そういった時でないとダメなのかも しれません。

  

自分からこうして欲しい、ああして欲しいと言うのは今回は違うのかな、と思い込んでいましたので

あまり言わなかったのもよくなかったのかと思ってます。

 

それと、全体的にお声が小さく、何を言っておられるのか全然聞き取れませんでした。

これは私が言葉責めは萎えると言ったことで配慮してくださったのかもしれませんが、

大体内容は触れられている場所で想像出来てしまうので、それも気が散ってしまいました。

無言でやっていただいた方が私にはよかったかもしれません。

もしくは雑談しながらだったら興奮した 可能性はあります。

 

そして振動子にスイッチが入れられました。

その時点で「これは無理だ」とギブアップすることを決めました。

明らかに自分には刺激が強すぎるし怖すぎる。

 

鼠径部に当てられるだけでも痛かったです。

これが直接クリを、と思うだけで恐ろしかったです。

  

利用すべきではない人間が申し込んでしまったことで、

サロンさんの貴重なお時間、そして労力を無駄にしてしまい、本当に申し訳なく思っています。

 

苦手なことをお伝えし過ぎて、気持ち良くなれなくなることを極度に恐れていたのかもしれません。

今思えば、明らかに全て先にお話しておくべきでした。

 

振り返ると、頭がエロモードに全くならなかったことに原因が集約されるかもしれません。

道中の怖いオッサンから、エネマでのお腹の痛み等でエロモードのスイッチがどこかにいってしまったのかも。

お会いしてすぐのときは入っていたのですが……。

 

大変申し訳ありませんでした。

 

ですが、縛られるのは気持ち良かったです。

興奮はしませんでしたがマッサージ的な 心地良さがありました。

いい経験をさせて頂いたと思っています。

今度機会があれば、乳首や陰部を除く形で縛り師さんに縛ってもらうのはアリかと思ってしまいましたが、

同じことを繰り返してしまうかもしれませんし、自重します。

 

自分の性癖に再度向き合ういい機会を頂戴したと思ってます。

但し、もしかしたら自分もされたら気持ちいいかも、というSMプレイに対する夢やあこがれのようなものは

霧散してしまいましたので、それは残念です。

そもそも、信頼関係を構築して行うことが基本のSMは、信頼関係を構築したくない私のような人間には

向いていないようです。

信頼していない、知らない人間とセックスする方が興奮しますので。

それを再認識いたしました。

 

今後は自分に向いたセックスのみにて快楽を追求していきたいと思います。

冒険はやめておきます。

 

本当にありがとうございました。

そして申し訳ありませんでした。

 

 

サロンさんより

 

さて、 最近、内容が濃く、奥の深いセッションが続いて絶好調のサロンさんなのですが、テングにならないためにも、「ダメダメ」だったケースを紹介させていただきます。

珠美麗さんにモニターをお受けいただいたのは、実は半年以上も前の、昨年の真夏のことでした。

詳細な感想を送ってくださったのですが、珠美麗さんもそうでしたように、サロンさんも後味の悪さだけが残るセッションでした。

なので、ずるずると掲載するタイミングを逸して来たわけです。

このあたりで、身を引き締める意味も込め、珠美麗さんとのSM美容、何がまずかったのを考えてみます。

 

関西からご参加の珠美麗さんは、女流官能小説家。

10代の女性向けのエロ(というかラブ)小説を書かれているそうです。

イケメンが登場して、愛溢れるセックスをさせるエロ小説で、「イケメン」「ラブ」は外せないキーワードとか。

 

お仕事の関係で、月に一度ほど、東京にいらっしゃるそうで、それにあわせてモニターです。

関西では、かなり年上の男性と同棲されているそうで、その彼はとにかくチンポが太くて、激しくピストン運動するとか。

ラブロマンの小説を書かれているのですが、実生活では、「愛はいらない、いるのはセックス」だそうで、セックス三昧の毎日とか。

チンポ以外にも、電マで毎日3回オナニーするんですって。

でも、「痛みに非常に弱いです。羞恥プレイ的なものは萎えてしまいます」という事前のご連絡。

 

興味津々で臨んだサロンさんでした。

終わってみると、感想にもあるように、お互い気持ちのキャッチボールがうまくいかず、

耳障りの悪いきしみ音が鳴り響きながら、停止したような感じ。

とにかく、何もかも、うまくいかないんです。

例えば、感想の中にあるように、シャワーのお湯をとても熱いと感じられる珠美麗さん。

温度を一番低くしても、異常に熱いのだと訴えられます。

シャワーの故障ではなく、サロンさんの手には、ぬるいお湯しかあたりません。

SM美容術入門23-縄で導く3つの情』にも書きましたように、人間の五感は、状況によっていくらでも変わります。

珠美麗さんにとっては、本当に死ぬほど熱いお湯が出ていたのだと思います。

サロンさんのしかける、すべての行動が、珠美麗さんにとってネガティブなシグナルとして入ってしまっているようです。

 

感想を読まさせていただいて気づいたのですが、

ホテルに行く道中、奇声を上げているちょっと……、な男性が

この男性の描写、複数出てきます。

実は、サロンさんも、この男のこと、とてもよく覚えています。

ちょっと薬でもやってるのかなという、変な男性。

大きな声を突然上げてました。

咄嗟にサロンさんは、男から少し離れるように歩く方向を変えたのですが、

すぐに「まずい」と気づいたのを覚えています。

というのは、珠美麗さんのことを瞬間忘れて、自分1人で危険回避行動をとったからです。

最低ですね。

慌てて、取り繕うような会話をしたかと思いますが、これが最初のボタンの掛け違い、あるいは、歯車のかみ合わせがずれた瞬間だったのでしょう。

最近サロンさんは、「スイッチが入った」ていう表現をよく使います。

2人の心がつながって、イメージの世界に入れた瞬間を言い表しているのですが、珠美麗さんとサロンさんは、この変な男の奇声をきっかけとして、闇のイメージ世界に迷い込んでしまったのかもしれません。

 

お互いに相手のことに興味津々で、エロ好き。

背景としては、うまく進んで全然問題がない、サロンさんと珠美麗さんです。

結果的には全ての歯車がかみ合わず、心の疲労だけが残る結果に。

2人で闇の世界を彷徨った感じです。

最初がきちんと噛み合っていれば、きっと素晴らしい出会いになったと思いますが、今となっては取り返しはつきません。

信頼関係を構築したくない」という珠美麗さんの言葉は、「サロンさんとは信頼関係を構築できなかった」という事実の言い換えだと受け取っています。申し訳ありませんでした。

ほんのちょっとした心の弛みが、光の世界を一瞬に闇の世界に変えてしまう、心の世界の恐ろしさを学んだような気がします。

 

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