(『SM美容術入門41−マネマネ』と『メスマー美容術入門20ー自己流派』は同じ内容です) 『SM美容術入門18-縄の流派 』では、「ナントカ流」とか「カントカ会」とかいろいろ縄の流派がありますが、まあ、違うと言えば違うし、似ていると言えば似ているので、あまり気にせずに、どこか適当なグループに入会して勉強するのがよいかもね、ということを述べました。 ただし、1つ大切なことは、 でした。 そう、あれもこれもと、いろんな流派をつまみぐいしていると、それぞれ体系が違うので、ごちゃごちゃになって、収拾がつかなくなります。 「あの流派のここは間違いだよ。ここは、こうでなきゃ、おかしい」 とか友達のアドバイスを聞くと、ついついそうかななんて心が乱れてしまうかもしれません。 でも、そこはぐっとがまんして、1つの流派のスタイルを完全に身につけるまで覚える方が近道です。 完全コピーを目指しましょう。 むしろ、「先生が教えることは全て絶対正しい」、と原理主義的に洗脳される時期があってもよいぐらい。 催眠術の学習も同じです。 「ナントカ流」とか「カントカ派」とかいろいろあり、その教え方や、方法も随分違うように見えます。 いろいろ勉強していると、幅ができて上手くなるような気がします。 でも、『メスマー美容術入門10-催眠術を学ぶ』にあるように、最初はまずは先生を一人決めて、そのスタイルを徹底的に真似するのが近道かもしれません。 師と仰ぐ先生の技を徹底的に身につけ、身のこなしからしゃべり方まで真似できるようになったら次に、どうしたらよいでしょう? 「いやいやまだまだ、師匠の域にはとても達していないので、さらに精進します・・・」 いや、それではだめでしょう。 マネしていただけでは、いつまでたっても師匠を越えることはできないです。 エリクソンの有名な言葉に 「私の声や抑揚をマネしようとしないで下さい。 あなた自身のスタイルを作り上げなさい。 他の誰かの技法を使おうとしてはいけません。 あなた自身のものを見つけるのです。」 というのがあります。 カリスマエリクソンに近づきたいと、生徒達がエリクソンのしゃべり方や技法を真似することに対して発した言葉です。 エリクソンにとっては催眠は相手とのコミュニケーションをとるためのツールの1つ(『メスマー美容術入門06-カリスマ登場』など参照)。 縄も、受け手とのコミュニケーションをとるためのツールの1つ(『SM美容術入門24-縄で心をコネクト』など参照)。 最終的には、より深くて太いコミュニケーションを確立するために、自分自身の語法を確立しなければなりません。 自分の言葉で喋らないと、コミュニケーションが深まりません。 いつまでも先生のマネをしていてはいけないのです。 カール・ロジャーズという、「クライエント中心療法」で有名な臨床心理家がいるのですが、この人も自分の生徒が自分のマネばかりするので、イラッときて、その後一切技術的な事は言わなくなったとかとの伝説もあります。 自分で自分のスタイルを確立するしかないのです。 それぞれの人が、それぞれの流派を発見していかなければならないのです。 緊縛も、催眠も、心理療法も、空手も、やたらと流派がどんどん増えるのが特徴ですが、結局、新しい人が自分にあったスタイルを確立すると、新し流派になってしまうのでしょうね。 なので、 といった段階を経て緊縛や催眠術を学んでいくのがよいかと思います。 【Take-home message-36】学び始めは浮気をしないで1つのスタイルを完全に身につけること。
【Take-home message-66】「ものマネ」の段階から、視野を広げ、「自分のスタイル」を確立していきましょう。
濡木痴夢男の流れを組む奈加あきらも、その縛りは濡木の縛りではなく奈加あきらの縛りに進化しています。
吉田かずおとか代々木忠とか、いわゆる「催眠ボイス」と呼ばれる格好いい声をしています。生まれ持った声質なので、マネをしようとしても限界があります。自分自身の語法を身につけるしか手はありません。
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