SM美容術入門57 - 雪村春樹(8)

「難儀なはなしや」 

SM美容術入門55 - 雪村春樹(6)』から連載している、FetLifeの「Yukimuran Studiesにアーカイブされている、雪村春樹による「雪村教室の記録」の第3回目の様子を、著者のUgoさんの許可をいただき、転載します。

今回は過去にコラム記事にしそびれた『言葉責め』(『勉強なさい』参照)についても雪村春樹からUgoさんに伝授されています。

雪村流における『言葉責め』は、催眠術でいえば、いわゆる「言語によるトランス誘導」に相当します。

「言葉で相手のイメージを膨らませる」、さらにいうならば相手との共有トランス空間を広げる(『メスマー美容術入門21-トランス空間共有』などを参照)ことが目的であり、決して「言葉で相手を責める」ことが目的ではありません。

雪村春樹はAV撮影の前、あるいはセッションの前の、受け手との雑談の間に、相手の性癖、私生活での心のひっかかりなどを探り出し、それをうまく「(いわゆる)言葉責めに」利用しながら、効率的に短時間で受け手を深いトランス状態に誘導する術に長けていたようです。

「ハァ〜、ハァ〜」という、独特の低い声での呼吸法も雪村春樹の特徴の1つです。雪村春樹自身は、撮影時に他のスタッフとのキューをとるためとか、いくつかの理由付けを述べていますが、これも催眠術でいう、チューニングやペーシングの技法(この場合は、受け手に雪村をペーシングさせることになります)の1つと考えることもできるでしょう。

もちろん、雪村春樹は、催眠術関係の勉強などをしていたという記録・様子は全くありません。AV撮影やライブパフォーマンスでの試行錯誤を通じて作りあげた体系が、催眠術分野と同じ結論にたどり着いている、ということでしょう。

 

ちなみに、『SM美容術入門41−マネマネ』で詳解したエリクソンの有名な教え

私の声や抑揚をマネしようとしないで下さい。あなた自身のスタイルを作り上げなさい。他の誰かの技法を使おうとしてはいけません。あなた自身のものを見つけるのです。」

にありますように、雪村春樹の声色をマネして「ハァ〜、ハァ〜、ベチョベチョやな〜」とやっても、受け手に笑われるだけですのでご注意を。

 

文中Y先生とあるのが雪村春樹。理解しやすくするために、Ugoさんの原文にはない画像もつけています。

イタリックのセリフは雪村春樹からUgoさんへの指示。太字イタリックはセリフは雪村春樹から、受け手の女性へ発されたものです。

  

  

 『縛詩 BAKUSHI』より。

 

4月28日におこなわれた3回目のレッスンの内容をご紹介しましょう。

3回目のレッスンのモデルは、1回目と同じNaeちゃん。

私の友達で、縄好きのアマチュアの方です。縄のみならず、

言葉責めへの反応も抜群で、今日のレッスンは、Y先生の言葉責めが連発されます。

 

3回目のレッスンは、「縄1本後手縛りから支点を取り、支点で寝かし、両足首縛り。続いて、片脚開脚」の復習と、その応用です。

実習が始まる前、15分ぐらいの雑談が記録されています。

Naeちゃんが、Y先生の本棚から、Bizarre(2005年にTaschen社から出版された合本リプリント版です)を見つけ、その写真を撮っているところから録音が始まっています。

Y先生の本棚、いろいろな本が雑然と並んでいました。

SM関係の本もあれば、料理の本もあり、書道の本や着物の本。イタリア語入門などもありました。

 

ジョン・ウィリーが1940年代に発行した歴史的な変態雑誌『Bizarre』

 

貴重な本も粗末に扱うから、マニアの人おこるやろな」と、あまり本には執着がないY先生。

時たま「Ugoさん、これやるわ」とレアな本を、ぽんと、くだささることもありました。

おそらく同じような感じで、いろいろな人に、気前よく本やビデオをあげていたのだと思います。

 

縄を教えることになったことについてのY先生のお話し。

「もともと教えるつもりなんかなかったんや」

「(縄で縛るのが好きなのは)オレの性癖やから、そんなもん人に教えてもしゃあない」

「それが、ある人から頼まれて、教えるようになって8年や」

Y先生の最初の生徒さんは、大洋図書の小出社長ということになっているのですが、この「ある人」というのは、小出社長社長ではなく、別の映画関係の友達のことだと思います。

「こっちも教えるようになって、(縄が)シンプルなったり、(教える過程で)こうした方がええのちゃうのかなといって(進化してきて)、今に至るんです」

レッスンの後期には、私にも、しきりに「誰かに教えなはれ。教えたら、ぐんと上達しまっせ」と。教えることの重要性を説いておられました。

 

さて、Naeちゃんも長襦袢に着替え、レッスン開始です。

「片脚開脚のくだりを」

シンプルな指示ですが、「縄1本後手縛りから支点を取り、支点で寝かし、両足首縛り。続いて、片脚開脚の低い位置と、高い位置」の指示と理解します。

冒頭の雑談の時にも、「(Ugoさんは)まだ言葉責めができてへんな」と指摘があり、また、Naeちゃんが言葉責めに敏感なこともあり、今日は冒頭から言葉責めが多発されます。

「きょうは、開脚が多いからスッポンぽんやったら恥ずかしいな」

「シーツ汚したらあかんで」


わたしが、後手縛りをかけます。

「縄、かかった」

「悪いことしたから縛られてんのや」

同時に、私への指示も出ます。

「前にやって、横に倒す。」

支点の縄の縄尻のコントロールで、受け手を寝かせる、難しい部分です。

寝かせたあとに、両足首縛りに入りますが、太腿をもっと腹側にもってきて、丸めるようにとの注意が入ります。

「縛られたなぁ〜」

「こっちの手でこうまさぐってください」

左手は、後手の縄尻を引いています。右手で、太腿を愛撫します。

「縄尻が3つあります」

この場合、後手縛り、支点の縄、両足首の縄、の3つです。

「こっちとってみてください。また反応が変わります」

どの縄尻から、どのような気持ちを伝えるかの練習です。

「緩めたりしてみてください」

Naeちゃんは、ちょっとの縄尻への力の変化でも、大きな感情の変化を表現してくれるので、縄尻の練習にはとてもありがたい受け手です。

「手首が強い反応があります」

縄尻の中でも、後手の縄尻を最も重視します。後手の縄尻を引っ張る方向は、必ず体の下側(足先側)だけで、その他の方向に引くことはありません。

「(こうやって、縄尻で遊びながら)次のタイミングをはかります」

「(両足首を)開放して」

両足首縛りを一度ほどきなさいとの指示です。

この場合の両端首縛りは、まず片足首に縄が縛ってありますが、それはそのままおいておきます。つまり、片足首に縄がかかった状態に開放します。

「その縄を走らせます」

片脚にかかった縄を、支点の縄にひっかけます。

「足首は動かさない」

「ひっかけてからですよ」

この時、足首に縄がひっぱる力が加わっては、いけません。

これから、片脚を上に持ち上げて、開脚していくわけですが、それを予告するような信号は送るなということです。

支点で縄を返して、足首の縄のところにひっかけます。

「そこ入れない。」

これは、私が間違えて、縄を足首に結んである結び目のループに通そうとしたからです。Y先生は、この手法は使いません。

雪村春樹による足首上げの見本。「誘う」間合いに注目。

 

ここから徐々に片脚を上に上げて、開脚のポーズに移ります。

「骨盤ぐらいにあげて」

前回習ったように、脚を少し上げたポーズが、最も受け手にとって、恥ずかしいポーズになります。

「横に引っ張ります」

「もっと平行に」

上げた足を固定するために、足の縄尻を支点の縄に連結するのですが、その時、必ず斜めではなく、真横に縄を持っていきます。

その後のレッスンでもしばしば注意を受ける点です。

「こっちにこうよせる感じ」

「絞ってください。」


足首の縄を、支点の縄に近づけてくる感じです。

支点の縄を足首の縄に引っ張りもってくるのではなく、足首からの縄が、支点の縄に近づくように引っ張るのがポイントです。

片脚開脚の例。

 

「なるべく縛り目付けない方がええ、開放が早いんで」

雪村流では、どんどん縄の形を変えていくことを重視します。

他の緊縛師の縄でも、もちろん展開は重要視されていますが、雪村流では、しかけては、相手の反応を受け、次をしかける、といった具合に、臨機応変に縛りの形を変えていくことが要求されます。

なので、縄の固定は、可能な限りシンプルにおこないます。

基本的には、吊りはおこないませんので、結び目のズレや、解けは、気にしません。片手で、結び目が簡単にほどけるぐらいを理想とします。

既に述べましたように、吊りを重視する縛りでは、縛り目をきちんと決めていかないと危険です。

一方、縛りの形をどんどん変化させる雪村流では、素早く結び目が解けなければ、流れが切れてしまいます。

したがって、いわゆる「結び目」ではなく「掛け」を多用します。

「えらいこっちゃ。恥ずかしいな〜」

「べちゃべちゃやったら、指突っ込むぞ」

「次は、上までつーんと」

低い位置での開脚から、足首をぐっと持ち上げた高い体勢に変化させます。責めの要素が加わります。

足首を思いきり上げて責めの要素を加える。

 

ここで、写真を撮るように指示が出ます。

「やらしいとこ見るだけで、昨日オナニーしたかわかるんや」

「やらしいな−、何回も何回もしたんや」

「あーあー、じーとみてはるわ」

「あかんがな、なんでこんな筆があんねや」

と、毛筆を私に渡すY先生。

先がフワフワに広がった、くすぐり責めに使うような筆です。

「あのぉ−、縄もそうですけど、『誘う』というのが大切です」

毛筆をNaeちゃんの感じる部分の近くにもっていくように指示。

「もうちょっと我慢した方がええな。ギリギリまで」

「つけてもうたら、つけただけの感覚(でおわるからつけてはいけない)」

触れてはだめです。触れる寸前のところで止めろとの指示です。

 

「やらしいなこの子、自分で腰振ってるわ」

受け手のイメージを喚起させ、「誘い込む」ことが重要だと説きます。

「縄(の場合も同じです)、バンといく方法もあるけど、ゆっくりいって『誘う』(方がおもろいです)」

『誘い込む』も雪村流のポイントだと思います。

Y先生がしばしば好んで使う「なんぎな縄」ってのは、ここなんでしょう。

最初に、誘い込みがある。受け手の心を誘い込んで、受け手から気持ちが来るところを捉えるので、受け手にとっては、逃れにくい訳です。

最初から責めで来られると、受け手は最初からはねつけることができる訳ですが、誘い込まれて受け手から飛び込んでいくと、逃げにくい訳です。

 

「アンタイしましょ」

「アンタイ(untying)」や「メニメニ(many)」は雪村製英語で、生徒さんにしか通じないと思います。

「腿を胸につけるような感じで下ろしてきます」

吊り上げた脚の降ろし方です。

「それで起こしたいな」

縄尻だけで起こせるとベストなのですが、前にも述べましたが、これはかなり上級テクニックです。

「腿をまるめとかんとおきにくい」「首持っててもええよ」「これスムーズになると、展開が楽になる」

まずは、受け手の体を丸めて、ごろっと転がすように軽く持ち上げること。これができるようになると、確かに、全体の流れがかなりスムーズになります。

「ちょっと寝かしてあげて」

Naeちゃんは、完全にあっちの世界に行ってしまっています。

ヘボい私の縄ではありますが、それなりにNaeちゃんの心を捉えることはできたようです。

 

「こっちが思うより、受け手の方が(もっと)ものすごい妄想膨らましてはるから」

「(こっちがさらに何かのイメージを入れると、その)イメージ(をもっと)膨らましはるから。」

「それをがっとやってまうと、その妄想つぶしてまうんやな」

「そのかけひきが(重要や)。(さっき教えた)じらすとか、相手のリアクションを引き出すとかで、長うプレイできます」

 

ようやく起き上がってくるNaeちゃん。

しばし休憩雑談です。

「やらし、腰ふってたわ」

Naeちゃんは、若い頃レゲエダンスやっていたのですが、

「おれレゲエ好きでさ」

「うちにも昔、草レゲエバンドあったんや」

「金ばっかしかかるから、1,2年ぐらいでやめた」

確かに、DVDの「縛詩」でも、レゲエが好きだと述べるシーンがあります。

「誘い込み」の重要性を再度説明受けます。

「触ったら、それで白けるから、呼びこまないとけないんや」 

「どこで一番、(受け手に)支配感を味あわせるかが大事やね」

「(言い換えると)こっちがどこで支配感をあじわうかやね。」

「こっちが支配感を(感じないと)、(受け手は)支配感はあじあわれへんからな」

「あんなやらしい、腰振る子とは思わへんかったわ」

 

休憩が終わり、次のセッションです。

「次は、片脚開脚の2をやります」

「今のは片脚開脚の1です」

「寝かせます。閉脚に取ります。3つの縄尻を確認します。解いて大きく開脚して、脚下ろします」

ここまでは、さきほどのレッスンと同じです。

「(続いて)座らしてから腿縛りをします」

「その時の脚の動かし方がポイント(ですので教えます)」。

早々に実習を始めます。

途中までは、さきほどと同じですので、省略します。

Y先生の言葉責めは、調子よく続きます。

「このまま犯したろな」

「こっからいろいろやりとりして、開脚するタイミングをはかります」

これは、脚の位置が低い位置から、高い位置に変えるときのタイミングのことです。

「あー、えげつない格好や」

と脚を高く上げられ、最高に恥ずかしところで、

ピンポ〜ン、とお客さん。

よいタイミングで次のレッスンを受ける、加納さんが入ってきました。

Naeちゃんは、恥ずかしさ最高潮です。

この頃は、Y先生もまだお元気で、一日に何組もレッスンをされてらっしました。

この日も昼過ぎから私のレッスン。続いて、加納さんといろはさんのコンビでのレッスン。

夜は、春晏さんと春宵さんのレッスンと、超過密スケジュール。

私に解説をしながら、Naeさんには言葉責め、さらに加納さんには、われわれの実演を教材に、いろいろとポイントを教えています。

 

「一回下ろします」

高く上げた脚を下ろすようにとの指示です。

「座らせます」

「足首の縄、おいたままですよ」

支点の縄の縄尻を使って、起き上がらせる難しいところです。

「座らせてから、腿縛りに持っていきます」

「ちょっとうしろにもたれるように」

「ちょっと緩すぎるな、もうちょっと」

ここは、支点の縄を用いて起き上がらさせ、その後に、再度支点の縄を固定するステップでの指示です。

起き上がらせて、やや支点の縄にもたれ気味でポーズを決めるのは、Y先生のお気に入りの形で、実際、美しいです。

 

「こっからむつかしいで」

「自分の方に倒して」

「巻きます」

ここから、腿縛りをするのですが、普通なら、腿縛りをしやすいように、受け手の前に移動して縛るところですが、雪村流では、可能な限り縛り手は場所を移動させません。

したがって、この場合、受け手の後ろから、背中越しに、腿縛りをしなければなりません。

腿は、膝をまず、受け手の胸につけるように手前に持って来て、それから左右に動かします。そうすることで、力を入れることなく、脚の位置をコントロールできます。

腿縛りも、いろいろな緊縛師さん、それぞれ美しい方法を確立されていますが、雪村流は極めてシンプル。

クルクルと足首から腿をまいていき、膝近くから、横の縄を次々と掛けながら降り、降りきったら、反対側の側面を掛けながら上がります。腿縛りの極意については、何回かあとのレッスンで教えてもらえます。

「片方の脚(腿縛りをしていない方)に、縄を二巻きしてください」

フリーの脚の、膝より少し上に、縄を二巻きして結びます。

「支点の縄に走らせます」

「ここでひっかけて、引き上げます」

「爪先つく程度」

これもY先生のDVDでよく目にする美しい縛り方で、「座り後手片脚開脚」なんて名称がDVDについている時もありますが、まあ、Y先生が適当に付けた名前で、同じ縛りを他の名前で呼んでいるときもあるかとは思います。

「座り後手片脚開脚」『雪村春樹 淫縛ポーズ集 1』より。

 

「あー、いやらしいは、丸見えになってもた」

「これは、寝かしている脚、こっちへ入れ込むと、もうっちょっとデザイン形になってきます」

このへんのポーズへの細かい指摘は、とても勉強になります。

私の場合、プライベートで楽しむだけで、写真撮影が目的ではありませんが、でも、やはり綺麗にポーズが決まると、嬉しいものです。

ここで写真を撮るように指示。

「お顔、見えてもた」

次の形へ変えていきます。

「一回、腿の片脚はずして。支点で逆に寝かせます」

「腿のここ(膝上の二重巻)はおいたまま、支点の縄は外します」

「支点で寝かせますよ」

「前へやって、そのまま横に」

支点の縄の縄尻のコントロールで、受け手を動かす、難しいパートです。

「もうちょっと、片胸つくぐらいがええな」

横に寝かせた時には、ぐっと肩を押し込んで、片胸が床につくぐらいのポーズが、受け手の被虐感が増します。

「ももの縄を支点に開脚します」

「引く、開く」

「これも横に」

脚からの縄は、支点の縄に近づくように絞るようにとの指示です。

「座り後手片脚開脚」からの展開例。

 

「あー、すごい格好や。えらい格好やな」

「見てるだけでべちゃべちゃなってんの違うやろな」

「あとから調べるからな」

「触ったたろかな。なめたろかな」

「アンタイしましょか」

片脚開脚の2の終了です。

 

「これは、なわ裁きの練習ですから。」

受け手の後ろ側から、スムーズに縄をかけていかなければなりません。

「もう1回休憩して、同じ事やってください。」

ピ〜ンポ〜ン

ここで、加納さんのモデルを担当するいろはさんが到着。

美女3名とおっさん2人が変態話で盛りあがります。

休憩が終わり本日最後のレッスン。

「胡座縛りと、変形(教えます)」

「後手に縛って。胸1本」

1本目の縄で、後手縛りにとります。

「そっからあぐらにします」

「さっきみたいに、こうもってきて。両方の脚」

ここはちょっと記憶にないのですが、正座の状態から、どうにかしてあぐら座りにさせます。

「クロスさして」

あぐら縛りですので、足首がクロスします。

「きつうしばらんで、足首揃えてルーズ目に縛る」

これも、受け手の後ろから背中越しに足首を縛るわけですから、結構大変です。

「こっちからふたつ、1回、2回」

こちから、というのは、縄の通し方です。手前から足首の下を通して、向こう側に通し、足首を緩く2回りで縛ります。

「前屈さして」

「仮留めみたいなん」

「お尻あげて、ほおつけさせます」

「おしりめくって」

めちゃくちゃ恥ずかしいポーズとなります。

あぐら縛りからの展開。

 

「縄尻」

縄尻を引いて、気持ちを伝えなさいと言う指示です。

この時は、作業だけで精一杯で、縄尻で気を伝える余裕はなかったです。

「丸見えやで」

「難儀なはなしや」

「戻します」

「自分の方に引き上げます」

ころころと受け手の体勢を変化させて、被虐感を誘います。

裏を向けても、表を向けても、胡座縛りは恥ずかし過ぎます。

「丸見えや」

「手首、気いつけてね」

仰向けにした時に、手首が下に来るので、注意するようにとの指示です。

「えらいかっこうや。こら恥ずかしいわ」

いや、ほんと、恥ずかしいです。

「はい起こします」

「開放」

「足首残します」

後手縛りと、胡座縛りの足首の縛りだけをにします。

「そのままよっと前にやります。ほおつけて」

お尻をあげて、うつ伏せになる姿勢。

「余っている縄をウェストに巻きます」

「足から来ている縄・・」

足首を縛っている縄を、腰に回して固定するようにとの指示です。

「ここやときつい。ウエストとここやっとると、プレイのヴァリエーションが、長い時間もいけるし。」

「手と足が分離しとるし」

恐らく、胡座縛りで、上半身を折りたたむとき、肩から折りたたむと負担が大きいが、腰からだと、負担が少ない、ということだと思います。

「上半身解いて」

「手もほどいても、ここはキープしたまま」

「分かれとるから、前出にしてもええし」

足首が腰縄に固定されているだけの縄です。

上半身は解放されていますが、脚は決められたままです。

「一緒になってたら、みな、解かなあかん(けど、これやったら上半身だけ簡単に解放できる)」

「チンチン立ってきたな。チンチン放り込んだろ」

「(これからさらに)前手に縛ったら、引っぱっれるし(、いろいろプレイが広がります)」

 

「アンタイしましょか」

「胡座の時は、気つけてください。」

「足首あんまりきつう縛らんように」

「おてて一回つかして」

足首が決められ、あぐらというきつい体勢ですので、注意してアンタイするようにとの指示です。

「まあ、今日はこんなとこで」

「まだ、片脚開脚のくだり2つぐらいある(けど、おいおい教えます)。」

「(次回は、その前に)まず獣縛りやる」

 

ということで、3回目濃密なレッスンも無事終了。

後手縛から始まり、いろいろな形に縛りを展開していくことを学びました。

 

  

SM美容術入門』の「三大縄神様シリーズ」

 

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連載『SM美容術入門』