SM美容術入門30-基本4縛り

複雑な縛りはアマチュアには必要ありません。シンプルな縛り方だけで楽しく遊びましょう。

 

 

 

SM美容術入門19-誰のための縄か』『SM美容術入門20-アマチュア縄』で書いたように、プロの緊縛師でない一般に人にとって、複雑な縛りは必要ありません。

プロの人は、例えば舞台でのパフォーマンスを生業とする人の場合、「吊り」っていうのは、重要な技術です。観客によく見えるように吊った状態でいろいろな形を見せるのは当然ですし、ショーとしての迫力があります。ただアマチュアの場合は、誰かに見せるわけではないですし、しかも、吊ろうと思っても、今の家屋には鴨居もありません。ホテルも自殺防止のために、吊れるようなところは極力ない作りになっています。

写真作品の製作を中心にしているプロの場合には、写真に撮った時に、見栄えがする縛りを重視します。なので、縛りに時間がかかって、完成するまでに、受け手の女性があくびをしているような感じでも、最終的に完成した縛りが、読者の心を掴んでくれれば、それでOKです。よくある、いわゆる亀甲縛りなどは、見た目にはキレイですが、縛っていく過程で、受け手が気持ちを入れやすい縛りとはいえません。あくまで、第3者のための縛りです。

SM美容術入門17-縄をマスターするには』では、緊縛を学ぶ教材の手の入れ方をいろいろ書きましたが、これらはプロの緊縛師が製作した教材なので、上に述べた、プロのための技術が多く含まれています。アマチュア縄には、必要の無い技術が多く含まれているので、全てを学ぶ必要なないです。基本的な縛りだけを覚えれば、十分に楽しめます。

 

ボンデージ美容術』でサロンさんが主に使う、縄の技術は主に次の4つです。この4つさえ覚えておけば十分。あとの複雑な縛り方は、知らなくても十二分に縄で遊ぶことができます。

 

(1)両手首縛り

これは、いわゆる手錠をイメージしてください。

受け手の人があなたに逮捕されちゃったわけです。

いけないことしたので、これからお仕置きされるのかもしれないし、悪い人に誘拐され、悪いことをされることになるのかもしれません。

日本の場合は手錠は体の前でかけますが、米国などは体の後ろですね。

縄の手錠も、前で縛ると前両手首縛り、前手錠縛り、後ろなら後ろ手首縛り、後ろ手錠縛り、等々、各緊縛師さん、好き勝手なネーミングをつけていますが、あまり名称はこだわる必要はありません。

両方の手首を平行にして縛る場合も、クロスして縛る場合もありますが、もちろんどちらでもOKです。

また、前両手首縛りに縛った状態で、手首を上にあげ、頭のところの後ろまで回してくると、後頭後手縛りとなります。乳房や脇をさらけ出す、とても恥ずかしい縛りです。

その他、柱に手首を固定したり、腰に一回しして固定したり、とか、いろいろなヴァリエーションがあり、両手首縛りだけでも、十分に縄遊びが楽しめます。

手首のつけ根の両側に骨がちょっと出てるところがありますよね。

ここに縄があたると痛いので、この骨の出っ張りには縄があたらないように縛るのが注意点です。

また、当然ですが、あまりにもきつく縛ると、手首を通る血管や神経を痛めるので注意しましょう。

 

(2)後手縛り

縛り方の名称は、各緊縛師、きまぐれでいいかげんにつけているので、かなり混乱しています。

後手縛りも、文字通り解釈すると、手首を背中側で縛る縛り方ですので、(1)の両手首縛りを背中側で縛った場合も、後手縛りとよんだりもします。

SM美容でいう後手縛りは、

この縛り方です。

背中に回した手首から始まり、乳房の上に胸縄を二回しして、背中でT字型になるように縄をかけて、再び手首に戻ります。

この縛りは、後手高手小手縛り高手小手、などと呼んでも正解です。

手首を下げた位置で縛っているから高手小手でないだろ!

と思われるかもしれませんが、旧来は「小手=手首」「高手=二の腕=上腕部の真ん中辺」を意味しますので、高手小手縛りは「手首と二の腕を決めた拘束法」を意味します。いわゆる武術や逮捕術としての縛りの場合、「手首」「二の腕」「首」を決めるのが基本ですので、その流れで高手小手という名称が使われていたはずです。

ところが、いつのまにか「高手=手首が高い位置」と勘違いして使う人が増えていき、なんとなく現在では「高手小手=手首が高い位置での縛り」「後手縛り=手首が低い位置での縛り」という感じで使う人が増えてしまいました。

まあ、ようするに、緊縛の名前のつけ方はかなりいいかげんなんです。

SM美容では、上の写真の位置での縛り方を後手縛りと呼ぶこととにしておきます。

さて、この後手縛り、簡単ですけど、難しいです。

そもそも日本の緊縛においては、間違いなく『後手縛り後手高手小手縛り)』が基本。 

後手縛りに始まり、後手縛り終わる』と言っても過言でないぐらい。

現在、現役バリバリでトップを走る緊縛師の神凪氏も、師匠の明智伝鬼から、何年もひたすら高手小手だけを学んだという都市伝説も残っているほど大切なのです。

納得のできる 後手縛りができるまでには、相当の時間が必要となると思いますが、挑戦してみてください。

そんなの簡単だよ。この前緊縛教室で習ったけど、15分で覚えたよ」と思っている人は、まだまだ本当の縛りの世界を知らないだけです。

緊縛の中核に位置する『後手縛り後手高手小手縛り)』ですので、各緊縛師さんのこだわりも相当なもので、いろいろな縛り方があります。

どれが正解というわけではなく、どれも正解ですので、『SM美容術入門17-縄をマスターするには』にも書きましたように、「この流派」と一旦きめたら、しばらく浮気をしないで、その流派の『後手縛り後手高手小手縛り)』をきっちりマスターしてみてください。

 

【Take-home message-52】後手縛り(高手小手)は日本緊縛の基本中の基本。奥が深いです。

 

(3)両足首縛り

これは、両手首縛りの足首版。

同じように、くるぶしに縄があたらないようにさえ注意すれば、簡単な縛り。

両手首縛り後手縛りは、まだ足がフリーなので、いざとなったらすたこらさっさと走って逃げられます。

ところが、さらに両足首を拘束されると、もうおしまい。

かんねんするしかありません。逃げられないんです。

チンポ突っ込まれても、浣腸されても、もうどうすることもできません。

そんな心の変化を誘導させるのが両足首縛りです。

 

 

(4)太腿縛り

これはかなりエッチで、エロエロ気分になる縛りです。腿(もも)縛りとも呼びます。

足を折り曲げた状態でグルグルと縄を廻して縛っていきます。

比較的簡単な縛りですが、縛られている過程もかなり感じますし、縛られ終わったあともメチャクチャ恥ずかしいですし、見た目もキレイで、効率のよい縛りです。

ただし、かなり決めに近い縛りなので、『SM美容術入門3-ダイナミックレンジ』でも説明しましたように、セッションの最初に持って来てはだめです。終わり近くに持って来ます。

両脚共に太腿縛りをしてしまうと、それだけでパックリとオマンコが開いてしまいますが、がん張ってイヤイヤしながら脚を閉じてしまうようなら、さらに両側から縄で脚を強制開脚できます。この時点でM字開脚縛りになるわけですね。

かなりエロイ縛りなので、「そこまでエロくはして欲しくなかったのに」と、後で怒られないように注意しましょう。

 

以上がSM美容の基本4縛り。

簡単だけど、難しいというのは『耳学問3:シンプル縄の奥深さ』でも書いたとおり。

いろいろ複雑なテクニックを覚えるよりも、まずはこの簡単そうに見える基本縛りだけで、『SM美容術入門22-縄で創る臨場空間』の共有を目指してみてください。

 

【Take-home message-53】複雑な縄のテクニックを覚えるより前に、まずは簡単な縛り技法だけで受け手とのコミュニケーションを取る練習を。

 

雪村春樹の後手縛り、足首縛りなどが見られます。

海外の太腿縛りのチュートリアル。

 

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連載『SM美容術入門』