「ツール」「叩く場所」「叩き方」等々の組合せで、いろいろな種類の感覚を引き出すことのできる、奥の深〜い「スパンキング美容術」。
さてさて、前回に続いて「スパンキング美容術」のお話しを。
今回は具体的に、どのようにスパンキングをSM美容で使って行くべきかを紹介しましょう。
★ どれくらいの『強さ』で叩くのか?
『SM美容術入門7-乳首マッサージ』でも注意を促しましたが、
【Take-home message-15】「痛さ」に関しての許容範囲は個人差が激しいので要注意。
そう、これはあなたが想像してる以上に個人差が激しいかもしれませんよ。
痛いのが嫌いな人は、ほんとに嫌い。ちょっとでもパチパチされると、スッと気が抜けていきます。スイッチオフ。
「こんな気持ちいいものないのに、教えてあげるよ」
なんて、調子乗ってパチパチやってると、あなたの方がビンタくらって、パートナーは去っていくかもです。
なので、最初はどのくらいの痛さまでOKなのか、慎重に見極めましょう。
撫でるような弱いスパンキングから、だんだん強くしていき、どこまで大丈夫そうかを見極めるのです。
この時、プレイ前に『セーフワード』を決めておくとよいかも。
「タンマ」「ギブアップ」「終了」・・とかなんでもいいので、その合図が発せられたら、どんな状況でもすぐにプレイを中止する合図を決めておくのです。
「イャン」「ダメダメ」「やめて〜」とかのありきたりの拒否語は『セーフワード』にはしない方がよいです。
逆に、プレイ中にいくら「やめて〜」「それだけは、絶対にイヤ!」と泣き叫んでも、それは本当にイヤの合図としては受け取りませんよ、というコンセンサスを、プレイ前に十分に確認しておくのです。
興奮のあまり、『セーフワード』を思い出せない、という可能性もあるかもしれませんが、そこはまあ、表情などを見ながら、臨機応変に対応するしかありません。
痛さの許容度の見極めの時などは、うまく 『セーフワード』を使えば、流れを止めることなく、相手がどれくらいまで許容してくれそうかを知ることができます。
「痛いのは全然だめ」という人もいれば、「痛いのはダメと思っていたけど、結構気持ちイイね」って人が多いのも事実。
うまくリードしながら、新たな発見につながるようなギリギリの限界ポイントを探してみてくださいね。
★ では次に『何(なに)で』スパンクするのか?
まずは基本としては手のひら。
スパンキングの標準ですよね。
ツールを使うなら、ほんといろいろあるんです。
有名なものでは「ケーン(CANE)」。
これは葦(あし)を材料とした、細くて、硬くて、しなる棒。
メチャ痛いです。
上級者向きですので、慣れない人は調子にのって使わない方がよいですよ。
あとは、「スリッパ」や「ブラシ」
「スリッパ」や「ブラシ」はお家にあるものす。「ケーン(CANE)」は昔の英国の学校や家庭にお仕置き用においてあったのかな?
何でもいいんです。
プラスチック定規や、竹製の裁縫定規。
卓球ラケットやふとん叩き。
さらに、アダルトショップに行けば、スパンキング用のいろいろなツールが売っているんです。
右から3本目の白いJ字型の棒が「ケーン」です。
いろいろ叩くツールがあって、さらに面白いのが、それぞれ叩かれた感触が「全然」違うんです。
単純に考えても、同じ時からを手のひらで与えるのと、ケーンのような細い面積で与えるのでは、痛さの質が違うことが分かりますよね。
手のひらは「ズン」と重い痛み。「ケーン」は鋭いキンとした痛みです。
「用いるツールの違い」「叩く場所」「叩き方」の組合せで、いろいろな種類のメッセージをパートナーに送ることができるんです。
ほんと、スパンキングの世界は奥深いです。
Salon de SMでは、あまりスパンキングの世界には深入りしませんので、用いるのは「手のひら」か「バラ鞭」のみ。
後者の「バラ鞭」は「スパンキング」というよりは、むしろ「ウィッピング(Whipping)」つまり「鞭(むち)打ち」の世界。
これもまた奥が深い世界なのです。エロ鞭だけでなく、競技鞭なんかもありますからね。鞭の種類もまた、いろいろあり、奥が深いし、破壊力も強烈です。
コアなスパンキング愛好家は、スパンキングに鞭を使うなんて聞いたら渋い顔をするでしょうし、鞭愛好家は、スパンキングに鞭なんか使うなよ、って思うかもしれませんし、競技鞭やってる人は、SM関係者は出入り禁止・・と複雑な世界。ここでは、あまり「バラ鞭」には深入りしないことにします。
★ 次に「どこ」を叩くのか。
基本的にはお尻です。
お尻の膨らんだ下側部分。叩くと、プリン、プリンと動く部分です。
あるいは、そのやや下側の太腿とお尻との連結部、さらには、太腿のお尻側なんかも叩く場所としては「あり得る」部分です。
ただし、絶対に叩いてはいけないのは「腰」と「背骨」
【Take-home message-16】腰や背骨は絶対に叩かない。
背骨や腰骨などの骨の部分は、骨を痛めますので、絶対叩いてはいけません。
また、お尻の上の腰の部分も、腎臓などの内臓が直下にありますから、絶対に叩いてはいけません。
いいですか、冷静に正しい場所を叩きましょう。
鞭も、叩く場所はいろいろあるのですが、初心者はお尻だけにしておきましょう。
彼女の前で、ええかっこしようと、あれこれ上級者の真似をして、お尻以外の場所を叩くのはやめてください。事故のもとです。
★ 「どうやって」叩くのか。
姿勢は、「お膝の上にうつ伏せになってお尻を乗せてたたく」「ベッドの上に、お尻をあげて四つん這いになる」「壁に両手をつけてお尻を突き出す」ってなところがオーソドックスなものでしょうか?
それぞれ受ける感じは全く違います。
叩き方も「叩いてすぐ跳ね返す」「叩いて抑え込む」では全く違いますし、叩く周期も「スパ〜〜ン、スパ〜〜ン」と「パンパンパンパン」では、全く違います。
最後にひとつ注意しておきたいのが、
【Take-home message-17】スパンキングはお尻に痣(あざ)が残ります。
です。
麻縄の緊縛の「縄跡」は、内出血しない限り2-3時間で消えますが、スパンキングの痣は「数日間」残ります、
いいですか?これ大切ですよ。
アバンチュールを楽しんで、お家に帰って、本来のパートナーとお風呂に入る、という段になって、鏡でお尻を見て真っ青なんてことにならないように。
数日間、風邪をひいてお風呂に入らないようにするしかないですね(笑)。
痣の残り方も個人差がかなりあります。
思いきりスバンスバン叩いても、全く残らない人もいれば、「なんでこれで」という弱い叩き方で、お尻が真っ青になっちゃう人もいます。
一般的に、普段からスパンキングしている人は痣がつきにくいですが、でも、やっぱり読めない部分です。
しかも、時間差で痣が出るのが怖いところ。
叩いても赤くならないや、と安心していると、終わった頃に痣が出てくる、って人もいます。
なので、お尻が痣だらけになっているのが誰かに見つかるとマズイ人は、我慢してスパンキング美容術はやめた方がいいかもしれません。
でも、気持ちいいんですよ。ホント。
スパンキング逝きしちゃう人が、結構いるんですよね〜
「スパンキング美容術」のイメージは、SM美容@TUMBLRやPINTERESTの方もご参考にしてください。
お仕置きを受けるシーン。
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