いろいろ縄の流派はあるのでしょうが、『ボンデージ美容術』には、どれでもOKです。
SM美容術入門シリーズ、『ボンデージ美容術』の学び方の2回目です。
『SM美容術入門17-縄をマスターするには』では、「教則本」「教則DVD」「縄教室」などで縄のお勉強をしましょう、と紹介しました。
「なんか、いろいろ見ていると、やり方とか異なってて、どの人のを学ぶのによいのか、わかんないな〜」
「緊縛にも流派みたいなのがあるのかな〜」
なんて、思っている人は、なかなか熱心に調べておられますね。
そう、緊縛の細かい技法ってのは、緊縛師さん、それぞれこだわりがあるので、いろんなスタイルがあるんです。
大ざっぱには「縄をつかって拘束して遊ぶ」ってことで、みんな同じと言えば同じなのですが、
細かく見ていくと、縄の持ち方や、回し方、結び目の作り方、組み立て方などなど、それぞれの緊縛師さん、独自のスタイルを確立しているので、違うんです。
「ナントカ流」とか「カントカ会」ってのは確かにありますし、生徒さんには、狂信的な原理主義者みたいな人もいて、他流派のはケシカラン、みたいなことを言う人もいるかもしれません。でも、気にすることないです。
レベルの高い人は、どんどん他の人のスタイルも研究して、自分のスタイルをさらに改良しようと日々努力しているわけですから、現在進行形で進化しているのが、日本の緊縛です。それぞれのスタイルには、それぞれの良さがあります。
ただし、ひとつ大切なことは、
【Take-home message-36】学び始めは浮気をしないで1つのスタイルを完全に身につけること。
あれこれあると、あれもよさそう、これもよさそう、って目移りするのが人の常。
確かに、あれもよいし、これもよいのですが、それぞれある閉じた系の中で確立されているものなので、それを中途半端にまぜこぜにすると、大変なことに。
一度、「この緊縛師の縄を学ぼう」と決めたら、しばらくは、浮気をしないで、そのスタイルを究めて下さい。
「あれ、あちらの緊縛師は、ここで縄を下から上に回してるけど、やっぱりそっちが正解かな・・」なんて不安にならないで、バカになって、1つのスタイルを身につけてみましょう。
ある程度、余裕ができてから、他のスタイルを覗いて見ると、「なるほど、こういう背景があるから、こうしているのか」ってのが分かってくると思います。
チャーハンをきちんと作れるのが中華料理の達人で、平均律第一集の第1番前奏曲をちゃんと弾けるのが優れたピアニストのように、後手縛りをきちんとできます、って言えるようになるには、相当の練習が必要です。
あと、そもそも『ボンデージ美容術』には、そんなに凝った緊縛技術は必要ないです。
基本的な後手縛りだけで十分とも言えます。
後手縛りってのは、料理で言えば、だし汁の取り方みたいな感じで、後手縛りさえ、ちゃんとできてれば、あとは、だいたいなんとかなるんです。
でもね、簡単そうで、めちゃ難しいんですよ、後手縛りって。
「あんた、後手縛りちゃんとできんのか」ってのは、結構、怖い質問なんですよ。
現在、大きな一派を形成して影響力が非常に強い一鬼のこさんのパフォーマンス。
若手緊縛師も先達のスタイルを取り入れながら、それぞれ独特のスタイルを確立していきます。
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