SM美容術入門20-アマチュア縄

アマチュアはパートナーのことだけを考えていればOKです。

 

 

 

 

前回のSM美容術入門シリーズ『SM美容術入門19-誰のための縄かの復習をしましょう。

 

問題:誰のための縄か?

正解:パートナーのための縄です。

 

まあ、あたり前のことなのですが、ポイントとして覚えていて欲しいのは2つ

 

【Take-home message-38】プロとアマの縄は目的が違います。

 

プロの人の場合は、パートナーだけのことを考えていてはだめで、常に「鑑賞者」、つまり「読者」「視聴者」「観客」などを意識しなければなりません。

パートナーとの深い関係性を形づくりつつ、さらに、それを鑑賞者に見せて感動させなければなりません。

なので、とても複雑なことをやっているのです。

はっきり言って、二人でイチャイチャ遊ぶのとは、レベルの違う難しさです。

それに対して、われわれアマチュアの場合は、誰かに見せるわけではないので、2人のことだけを考えていればOKなのです。

時間も気にしなくてよいし、音楽に合わせる必要もありません。

縄がきれいにそろってなくても誰も文句はいいませんし、

凝った縛りや吊りをしなければならないこともありません。

なので、アマの縄はプロの縄よりは少し簡単。

気楽に楽しみましょう。

 

 

 『SM美容術入門17-縄をマスターするには』では、教則本や教則DVDや縄教室で縄の勉強をしましょうと書きました。

これらの教材は全てプロの人が作ったものですから、そこで紹介されている緊縛術も、基本的には鑑賞者の存在を前提として完成されてきたものです。

だからアマには使えないと言っているわけではありません。

アマの縄には、少々難しい技術も入っているということです。

すなわち、アマチュアが二人で楽しむ時には、あまり必要とならない技術も入っているので、そういうのは頑張ってマスターする必要もない、ということです。

「テクニックは磨くにこしたこはない」ということで、プロが使う難しい技術もマスターしたくなりますが、まずは欲張らずに、基本的な技術だけをきっちりとマスターすれば、ふたりだけでの縄は十分楽しめます。

思い切って、パートナーだけのためのアマの縄に必要な、基本的なところだけに集中するのも1つの方法だと思います。

というか、お薦めします。

 

次の大切なポイント。

【Take-home message-39】縄とパートナーとどっちが大切ですか?

 

縄を習い始めの人がよく陥ってしまうダメダメ状態が、「(パートナーより)縄の方に気持ちがいってしまう」こと。

パートナーのことほったらかしで、

「えっと、ここは、確かこう結んで。。。あ、ちょっと緩かったので、ごめん、もう1回縛り直し」

「あ、ここで縄が捻れちゃったので、かっこ悪いや。ちょっと、縄かける時、じっとしてくれない〜」

って、変ですよね。

 

もう一度質問します。

「誰のために縛るのですか?」(SM美容術入門19-誰のための縄か)。

自分の縄の技術を自慢したいとか、

格好良く縛るところを見せたいとかいうのでしたら別ですけど、

パートナーと縄を通じて心をつなげたいという場合は、

縄よりもパートナーの気持ちを大切にしましょう。 

 

 

上の縄の写真、綺麗ですよね。

とっても丁寧に縛っていますし、それなりの技術がいります。

また、アート作品としても立派なものです。

でも、あなたのパートナーに、上の写真のような縛りをしても

「まあ、とてもきれい。素敵ね♥」

で終わってしまいますよ。

心の奥底から、「あぁ〜、楽しかった」って満足感を与えることはできません。

 

さらにいうなら、下の写真。

これも、緊縛アート写真ならOKで、こういう縛りをパートナーにしてあげ、写真を撮って、見せてあげると

「うわぁ、ナニナニさんて、すごく縄が上手。こんなに綺麗に縛ってくれてありがとう。chu」

で終わりです。

縄のドレスを着せてもらって、ちょっとよい気分になるかもしれませんが、緊縛のもつ深い悦びを感じることはありません。

 

複雑で、見た目も綺麗で、なおかつ、受け手の心も掴む縛りというのは、プロ中のプロでないと無理です。

あなたがプロの緊縛師になりたいなら別ですが、単に、パートナーと緊縛を楽しみたいなら、アマに必要な縄だけで十分です。

アマの縄で何よりも大切なのは、パートナーと縄を通じて心をつなげることです。

それだけに集中しましょう。

見た目の美しさや、縄の複雑さなどは、二の次でよいのです。

心がつながらない縄なんて、かける必要なありません。

まずは、簡単で基本的な縄の技術だけで、パートナーと心をつなげることをめざしましょう。

 

 

 

有末剛さんの場合は、舞台上で他のジャンルのパフォーマーとのコラボをおこなうので、さらに複雑な関係性が生まれます。超一流のプロの技です。

 

女性緊縛師、蓬莱かすみさんのパフォーマンス。プロは、制限のある環境の中でも、複雑な縄を駆使し、なおかつ受け手の深い情感を引き出すという、とても難しいことをやっています。

 

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連載『SM美容術入門』