アッチチ・・熱そうで、実はそれほど熱くなくて、でもやっぱり熱いのが「温熱刺激美容術」。
「SM」という言葉を聞いて、まず頭に浮かぶのはどんなプレイでしょうか?
「緊縛」
「鞭打ち」
「ローソク」
ってところが、ベスト3ぐらいでしょうか?
今日はこの「ローソク」のお話し。
「え、何?ローソクをどうするの?」
って方もいるかもしれません。
どうすかって、それは、ローソクに火をつけてね、それで溶けたローソクをたらたらと体にかけちゃうんです。
「ひぇ〜!!、そんなめちゃくちゃな、火傷して大けがしてしまいます」
そう。たしかにメチャクチャな。
17世紀頃のヨーロッパでは、ローソク責めが拷問にも使われていたという話もあります。
でも、同時に、例えば古代エジプトのクレオパトラは、ローソクを美容法にも使っていたとも言われています。
脱毛に使っていたんですって。今のブラジリアンワックスにつながる美容法ですよね。
ローソクの出発点は、ミツバチの巣。「蜜蝋」です。
クレオパトラも、このミツバチの巣を美容に使っていました。
今でも、ミツバチの巣は高級品です。大昔ならなおさらで、女王様でないと使えなかったのでしょうね。
19世紀には鯨の脳の頭の成分からローソクを作っていたんですって?
こちらも高級品だったらしく、よい商売になるので、捕鯨が盛んになった1つの理由でもあるそうです。
日本には8世紀頃、中国からローソクが伝来したそうです。
その後独自の進化を遂げ、いわゆる「和ローソク」と呼ばれる頭が太く、だんだ細くなる形のものが作られます。
「和ローソク」はハゼノキの果実からとれるロウ成分でできているらしく、「植物性」なんですね。
このように、一口にローソクといっても、ミツバチの巣、鯨の脳みそ、ハゼノキの実、と実に様々なものから作られているのですね。
近年は、さらに石油の成分であるパラフィンを主成分としたローソクが加わってきます。「合成ロウ」と呼ばれます。
ローソクのメインの役割は「灯り」です。
といっても、今は照明にローソクを使うというのは、通常はありませんよね。
仏壇に供えたり、誕生日のケーキに使ったり、レストランのアクセントと、ある種セレモニーの道具として使われることが多いです。
変わった使い方としては、やはり「SM」でのローソクプレイですかね。
SMプレイにいつ頃からローソクが使われていたのか知りませんが、80年代のSMビデオ作品には既に普通に使われていますの。あるいは明治時代ぐらいから使われていたのかもしれませんね。
Saloon de SMの「温熱刺激美容術」でも、このローソクを用いた刺激法を取り入れています。
「そうか〜、ウチの家にも仏さんところにローソクあるから、さっそく試して見よう」
ええ、みなさんも、ご夫婦やカップルで「温熱刺激美容術」を試して見て下さい。
きっと美容効果抜群ですよ。
でも、「仏壇のローソク」はまずいかも。
仏さんが怒りますよ。
加えて、ちょっと熱すぎるかも。
人の皮膚は、60℃を越えると火傷してしまうといわれています(低温やけどは別にして)。
そんでもって、上で説明しましたように、ローソクの成分にはいろいろあるので、その熱さ(融点)もいろいろ。
60℃を超えるものもたくさんあり、ものによっては90℃ってのもあります。
こんなの、かけられたらあっという間に大やけど。大変なことになってしまいます。
「和ローソクは植物性だから、体に安心」
なんて軽く考えるのも危険。かなり熱い物もありますし、しかも「芯」に「いぐさ」とか使っている場合が多く、燃えた「芯」が皮膚にぽろっと落ちて火傷、ってこともあります。
なので、「温熱刺激美容術」を試してみようと思われる方は、「SM用」の「低温ローソク」を用いましょう。
「SM用」の「低温ローソク」は、人工ロウなので、作る時に熱さも自由に調節できます。形もいろいろ。ムードをだすために「和ローソク」風のものも多いです。
「超低温ローソク」ってのもあったりして、これなんかお風呂に入っているような熱さのローソク。
なので、火傷することはまずありません。入門用にいいかもですね。
でも、もちろん、オマンコの中に溶けたロウを流し込んだり、目や鼻なんかにかけたりしちゃだめですよ。
最初は、お尻ぐらで始めましょう。
熱くないんですけど、でもやっぱりいきなりローソクのしずくがお尻に落ちてくると、思わず「熱い!」って叫んじゃうのが不思議なところ。
だんだん慣れてきたら、熱いローソクを使うのも面白いかもしれませんが、でもその分、思わぬ事故につながる恐れもあるので注意しましょうね。
かなり経験を積んだ方とか「やっぱ、仏壇の白いローソクじゃないと、感じないわよね」なんて方もいらっしゃいます。
あと、ホテルでシーツの上なんかにローソクのしずくをつけるのはルール違反ですので、かならずマットをひいて楽しみましょうね。
100均なんかで、十分大きいレジャーシートが撃ってますので、これなら使い捨てにしても負担にはなりません。
火事にも気をつけて「温熱刺激美容術」を楽しみましょうね。